天然塩の「食塩相当量」と「価格」を比較してみました

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天然塩と検索して上位表示される塩の「食塩相当量」と「価格」を比較してみました。

色のついたオシャレな岩塩、変わった香りや味がついたシーズニングソルトなどは除外しました。

いわゆるフツーの塩です。

ネット上で調べられるオフィシャルなデータが無い(見つけられなかった)ものも除外しました。2021年9月時点の情報です。

まあ、何でこんなこと調べようと思ったのかというと健康診断で毎回「血圧」が引っかかるんですよね。

「高血圧なんじゃないか?」というわけです。

上が140〜150くらいです。

「それって立派な高血圧じゃん?」という声が聞こえてきそうですが、話を聞いてください。

家で測ると上が125〜130、下が75〜85です。

一度、3ヵ月ほど血圧を測ってメモし、医師に診てもらったことがあるんですが「低くは無いが薬を飲むほどでは無い」と言われています。

ちなみに別の医師に診てもらったときは「薬飲んだ方が良いんじゃ……でも飲みたく無いんですよね?」とも言われたこともあります。

ようするに、薬を飲むか飲まないか医師によっても判断がしづらい「微妙なライン」なんだと思います。

ちなみに、自覚症状はありません。

知人に高血圧と診断を受けた人がいるんですが、いつもでは無いようですが、手のしびれや震え、重だるい倦怠感があるとか……。

そういうのは、無いです。

「薬を飲みたいか?」というと、できたら飲みたくありません。

 

今は薬を飲むか飲まないか「微妙なライン」ですが、血圧は歳をとると上がっていくのがフツーらしいので、このままでは、いずれ薬を飲まないといけなくなるときが来るはずです。

 

というわけで、血圧の勉強をいよいよするときが来たな、と思ったのでイロイロ本を読んでます。

血圧を下げるには、減塩、適度な運動が有効なんだとか、運動については別の記事で。

今回のテーマは減塩です。

板倉 弘重著 ズボラでもラクラク! 薬に頼らず血圧がみるみる下がる!血管を鍛える最強の方法を読んでみました。

本のなかでこの記事を書くきっかけなったこんな1文が。

食塩には「天然塩」と「精製塩」があります。「天然塩」は、海水を干して作る「天日塩」、地中から採取する「岩塩」、海水湖から採る「湖塩」の3種類に分けられ、現在、どれも広く流通しています。かつてはすべてが天然塩でしたが、市場拡大に対応できなかったために、工業的に純度の高い塩化ナトリウム(食塩)を作るようになりました。それが「精製塩」です。高血圧の人が避けるべきは、この純度の高いほうの食塩です。

板倉 弘重. ズボラでもラクラク! 薬に頼らず血圧がみるみる下がる!血管を鍛える最強の方法

精製された純度が高い塩は高血圧のひとは避けたほうが良いそうです。

似たような話で「精製された米よりも玄米」「白い小麦粉よりも全粒粉」が健康に良いという話はよく聞きますよね?

塩もそうなんですね。

さらに気になったのが、以下。

赤いキャップの「食卓塩」の成分表を見ると、「100グラムあたり食塩相当量99・0グラム」となっています。つまり、極めて純度が高い塩ということです。一方、沖縄県産の天然塩「ぬちまーす」の成分表を見ると、塩化ナトリウムのほかに、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄など、21種類ものミネラルが含まれています。これらのミネラルのなかには、体から塩分を排出する脱塩をはじめ、細胞の働きを正常に保ち、筋肉の働きを助けるなど、健康維持のためにさまざまな効果がある物質が含まれています。そして、注目の食塩相当量は73・34グラムとなっていました。ということは、天然塩に換えるだけで、25%以上の塩分をカットできるわけです。

板倉 弘重. ズボラでもラクラク! 薬に頼らず血圧がみるみる下がる!血管を鍛える最強の方法

これを読んで、「えっ!塩ってそんなに違うもの?」と思いました。

塩の塩辛さはナトリウムによって違うらしいです。

食塩相当量が違うということは、しょっぱさも違う?

塩を変えるだけで、塩分カットができるなんて不思議ですが、もしそれでOKならお手軽です。

高血圧予防、改善のために塩分カットをするには、しょうゆやら味噌やら気をつけないといけない調味料は他にもありますが、最初の一歩として塩から見直すのはアリかと考えました。

調味料にはこだわらないのが、僕のこだわりですが、いよいよ塩にこだわるときが来るとは……。

ちなみに、僕は自炊歴は10年以上、結婚後も調理の担当は僕です。

つまり、僕の努力次第で塩分カットできます。

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高い塩と安い塩の違い

高い塩が高い理由

僕は塩の専門家じゃないので、情報元は主に以下のサイトを参考にしました、塩についてかなり詳しい解説がされています。

塩百科 | 公益財団法人塩事業センター
『塩百科』

 

塩というのは、主に岩塩と海水からとれるんですが、日本では岩塩が採れないので、古来から日本の塩は海水で作られているそうです。

「岩塩の方が希少なモノだから?」と思う人もいるかもですが、世界の塩生産量の割合をみると、岩塩などを原料とした塩が2/3、海水を原料とした塩が1/3だそうで、海水塩の方が少数派です。

 

海水を原料とした塩は、海水をひたすら釜で何日も焚いて作ります。

なんと、海水には3%の塩しか含まれていないそうで、30gの塩をつくるのにも、1リットル近い海水が必要だとか。

また、広い土地に海水を呼びこみ、太陽熱と風力だけで水分をとばし結晶化させる、塩田という方法があるそうですが、高温多湿、雨が多い日本には向いていないそうです。

ちなみに、岩塩というのは、太古の昔に存在した海が干上がったモノで、採掘してとれます。

 

つまり、塩を作るのって無茶苦茶に手間暇がかかります。

そんなモノが本来、安いはずありません。

これが、高い塩の秘密です。

安い塩はなぜ安いのか?

じゃあ「安い塩はどうやってるんだ?」となりますよね。

安い塩は海外の塩田で作られた天日塩を輸入し、国内で水に溶かして濃い塩水をつくり、その後、立釜で煮つめて塩の結晶をつくるそうです。

日本の地名がついてる塩でも、実は輸入した塩を精製しただけのモノもあるんだとか。


あと「イオン交換膜法」という製法です。

日本で造られている塩の90%以上は、イオン交換膜製塩法で作られるんだとか。

化学の力で合理的に作るから安いんですね。

化学で作られた調味料というと怖いようですが、何か薬品を使うとかでは無く、海水に電気を流してイオンの効果で海水に含まれる不純物を除去してくれる製法です。

 

ところが、ミネラルなどの栄養素も除去されるので、99%以上の純粋な塩化ナトリウムができあがります。

いわば、塩のストロングチューハイみたいなモノかと……。

血圧が高いひとは絶対に精製塩は避けないといけない理由がコレです。

天然塩の「食塩相当量」と「価格」を比較

というわけで、高い塩と安い塩の秘密が、分かりました。

製法によって食塩相当量が違うことも分かったので、できるだけ食塩相当量が低く、かつお手頃な塩は無いでしょうか?

塩を変えるだけで、塩分カットができるならやらない手は無いですよね。

 

というわけで。

天然塩と検索して上位表示される塩(2021年9月時点)の「食塩相当量」と「価格」を調べてまとめました。

条件は、国内で生産されている、国産の海水が使われていること、食塩相当量が低いこと。

 

ちなみに某メーカーの精製塩と思われる塩は1kgで108円です。

100g辺り10円です

100g辺りの食塩相当量は99.5gです。

以下、調べてみた塩一覧です、参考まで。

  食塩相当量(100gあたり) 100gあたりの価格
セブンプレミアムの塩 99.5 ¥10
伯方の塩 95.5 ¥45
ぬちまーす 75.5 ¥432
瀬戸内の花藻塩 94 ¥123
沖縄の海水塩 青い海 90.6 ¥103
海の精 あらしお 86.3 ¥259
沖繩の塩 シママース 92.1 ¥58
瀬戸のほんじお 89.7 ¥32

100gあたりの価格は購入量によって上下するので、あくまで目安程度に……。

ぬちまーす

一番人気のパウダータイプ(250g)です。世界唯一の特殊製法「常温瞬間空中結晶法」により、海のバランスそのまま結晶したぬちまーす(命の塩)。一般的な食塩と比べて、塩分が25%低く、海洋成分が豊富(マグネシウムは200倍、カリウムは10倍)な沖縄の海塩です。健康生活を応塩します。

株式会社ぬちまーす

板倉 弘重著 ズボラでもラクラク! 薬に頼らず血圧がみるみる下がる!血管を鍛える最強の方法でも、紹介されていた天然塩です。

沖縄県産の塩ですね。

海洋成分が豊富です、食塩相当量は100g辺り75.5gです。

これは、今回調べた塩の中でダントツに低いです。

そのかわり、価格はお高い。

100g辺り432円です。

「珍しい塩なのかな?」と思ったんですが、近所のスーパーでも売ってました。

健康意識が高い人の中ではポピュラーなんでしょうか?

海の精あらしお

産地は、美しい自然に囲まれた離島、伊豆大島です。原料は、黒潮が運ぶ清らかな海水100%。他の原料塩などは使っていません。製法は、太陽と風と火の力を活用する日本伝統の製造法を継承しつつ、独自の工夫を加えてきました。ネット架流下式塩田で海水を濃縮し、蒸気式平釜で塩を結晶させています。

海の精株式会社

伊豆大島産の塩です。

ぬちまーすとは製法が違うようです。

 

ぬちまーすはサラサラしていますが、海の精あらしおはしっとりしています。

海水由来のニガリを含んでるタイプの塩はしっとりしているんだとか。

海の精あらしおも海洋成分が豊富です。

食塩相当量は100g辺り86.3gです。

価格は100g辺り259円です。

瀬戸のほんじお

「瀬戸のほんじお」はその名の通り、瀬戸内海の海水から作られています。伝統的な塩の産地である備前・岡山の海水のみを原料とし、さらに海水のくみ上げから製塩まで、岡山の工場で一貫して生産している“国産のお塩”なのです。

味の素株式会社

瀬戸内海産の塩です。

原料も生産も国産のようです。

海の精あらしおと同じようにニガリが多く含まれているしっとりタイプです。

 

食塩相当量は100g辺り89.7gです。

価格は100g辺り32円です。

 

「ん?安くないか?」と思った方は勘が鋭い……。

原料は、瀬戸内海の海水を使っているようですが、こちらはイオン膜・立釜法で作られた塩です。

 

イオン膜で海水から濃い塩水をつくり、その後、立釜で煮つめて塩の結晶にする製法です。

詳しい製法は以下のリンク先で。

画像付きで解説していて分かりやすいです。

【味の素KK】瀬戸のほんじお|製法と歴史
塩味ほどよく、味わいまろやか、瀬戸内地方・備前岡山の海水のみを使用「瀬戸のほんじお」は国産原料100%

 

ぬちまーす、海の精あらしおに比べると食塩相当量はやや高めですが、今回調べた結果、安い塩の中では、100g辺り89.7gは低い方です。

むしろ、高い塩と比べても優秀だと思いました。

高い塩をいきなり買うのは抵抗があるかもですが、この価格なら気軽に試せるのではないでしょうか。

僕も実際に買って試食してみました。

今まで食塩相当量100g辺り99.5gの塩をつかっていたんですが、明らかに塩味が違うのが分かります。

まとめ

というわけで、天然塩と検索して上位表示される塩の食塩相当量と価格を比較してみました。

高い塩があることは知っていましたが「違いなんて微々たるモノだろう……」

違いは「雰囲気じゃない???」くらいにしか、思って無かったんですが、調べてみたら含まれている栄養も違うことが分かりました。

調味料にはこだわらないのが、僕のこだわりなんですが、天然塩という奥が深い道を見つけてしまったかもしれません。

料理
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