我が家は築60年の元空き家です。

僕の祖父母が住んでいた家で2人が亡くなったあと、空き家になっていました。
運良く伯父からの提案もありここに住む事になったわけです。
さすがに約60年経っていますので所々傷んでいます。
住みながら修繕し、、、
住みつつ直しながら暮らしています。
手がかかってちょっと大変なんですが、、、僕も妻もDIYが好きなんで別に苦にはなりません。
この家のおかげでこのブログが書けているようなモノなので感謝しかありません、ありがとう、家。
さて、この家に引っ越してから4年目になるんですが、引っ越した当初から使っていた食器棚があります。
元々、この家にあって祖父母が使っていた物です。
写真の右側の食器棚と壁のすき間を見てください。
食器棚の上下ですき間が全然違います、おそらく食器棚が歪んでいるか、家が歪んでいます。
あるいは両方か、、、?
この部分には、元々ガラスの引き戸が合ったんですが、使っている内に割れてしまいました。
上部に収納した物の重さで歪みがあったからです。
化粧板もめくれて、大分傷んでしまっています。
蝶番(扉の開閉パーツ)も錆びてまっ茶色です。
僕は家具の修理工房でバイトしていた事があるので、部分的に修理して延命させる事は可能です。
「でも、限界だよ」
「使い勝手もあまり良くないよ」
「色んな家具も出来てきて、周りの雰囲気ともあってないよ」
等々、妻の強い希望により、撤去処分が決定しました。
というわけで、新しい食器棚を制作する事になったわけです。
新しい食器棚のデザイン
材料

ニトリのカラーボックス「カラボ」
材料はニトリのカラーボックス「カラボ」を改造して使う事にしました。
カラーボックスカラボ ワイド6段 NA (幅60.9×奥行29.8×高さ174.2cm)を2つ購入しましたが、¥8000位でした。
安く済みますし、塗装をしなくても良いのが利点です。
以前、本棚を作った時に採用した材料です。


設計図
制作した食器棚の、大まかな設計図です。
カラボの板厚が12mmの集成材なので、食器棚の強度として少し頼りないです。
特に610mm幅の棚では、そのまま食器棚として使えないと考えました。
そこで610mm幅の棚は1段飛ばしで仕切りを入れる事にしました。
仕切りを入れる事で「上下の棚板を相互に支える」事が狙いです。
仕切りも全てニトリのカラボを改造して作ります。
床の歪みを直す
さて、想像はしていたんですが古い食器棚を撤去したら、、、床が歪んで、少し落ちてました。
このままでは、新しく食器棚を設置できません。
ですが、、、これを完璧に直すには床を剥がさないといけません。
「それはちょっと面倒くさいなあ」と思ったので、試しに歪んだ床を木槌でバシバシ叩いてみたら、何と無く手応えがある感じでした。
「あれ?何だか大丈夫そう、、、このままいけるかな?」
というわけで、前向きに解釈し、このままイケるという事にして、家にあった材料で、食器棚を置く分のスペースだけ床の水平を直しました。
ちなみに白い板の裏はこんな感じ、木っ端を貼り付けまくってバランスを取ってます。
カラーボックスの加工と組み立て
材料のカット

丸ノコを使ってカット
カラボに使われている集成材は丸ノコを使ってカットしました。
カラボ板はツルツル滑りやすいので、丸ノコ定規の固定はクランプを使っています。
写真ではCクランプを使っていますが、、、
本当はスプリングクランプ(洗濯バサミ型のクランプ)を使った方が作業効率が良いです。
組み立て
背板をはめてます。
まずは、日の字構造まで完成。
ちゃんと壁に収まるかチェックしています。
収まらない場合はまたバラして長さを詰めます。
デザイン上、そして構造上のキモである、仕切りまで完成している様子。
610mm幅棚は完成です。
ちらっと小技の紹介です。
板の端と端(ツラ)を合わせる時に使います。
ダボ穴の加工

幅609mmを290mmにカットしたのでダボ穴が無い!
290mm幅の棚はカラーボックスカラボ ワイド6段 NA (幅609mm)の幅を切って改造して作っているので棚を自由に変えられるようにあけてあるダボ穴を切り落としてしまっています。
なので、、、
ダボ穴を自分であけます。
貫通させると失敗なので、ドリルにマスキングテープをつけてアタリをつけています。
以下の記事の穴の深さを調整するには?で紹介した小技です。

壁面の取り付け|固定
いきなり、完成写真ですが、棚の上辺と左右の辺は木ネジで固定しています。

棚と棚の接続
棚と棚同士も繋げます。
歪んだ矩形に棚を収めるのは大変でした。
まとめ

Before

After
というわけで、食器棚(1740 x 900mm)は完成しました。
この後、扉を付けるのか?のれんでもかけるか?で悩んでいます、、、