アウトドア用にテーブルが欲しくなったので、自作してみました。
アウトドアで使いたいので、軽くて持ち運びがラクであること、組み立てがカンタンで、使用後は折りたためるか、コンパクトに分解できるデザインにしたいですよね。
というわけで、自作するにあたって参考にしたのはこちらの製品です。
FIELDOOR(フィールドア)のパネル式木製アウトドアテーブルです。
ペケ台と呼ばれる大工さんが使う作業台があるんですが、これがまさにそう。
ペケ台とは、板2枚を交差するように組み立て、自立させて板を乗っけるだけのシンプルな作業台です。
解体すると、板3枚だけになるのでコンパクトに収納できます。
現場で使う作業台のイメージが強いんですが、工夫次第でおしゃれな感じになるんですね。
板の材質選び、脚の軽量化のための肉抜き加工のデザインや、塗装がポイントだと思います。
以前、ペケ台について書いたことがありますが、こちらは「作業台」として紹介しました。

というわけで「アウトドア用にテーブルが欲しいので自作を考えている」という人のために
僕の今回の経験をシェアします。
実際に作ってみて分かった、大変だったポイント、コツ、必要な工具などを紹介します。
木製アウトドアテーブルの作り方
完成したアウトドアテーブル(ペケ台)はこちらです。

アウトドアテーブル設計図
脚部分の設計図です。
大きさは分解したときにA3サイズ(297×420mm)になるようにデザインしました。
テーブル天板の大きさはお好みで変更してOKですが、天板の大きさもA3にした方が分解して板3枚にしたときに収まりが良いので、A3サイズ(297×420mm)にした方がいいと思います。
↓↓↓設計図を無料で公開しますので、良かったら使ってください。
アウトドアテーブルの材料
木材はなんでもいいと思いますが、9mm~12mmの合板がいいと思います。
僕は脚部分は針葉樹合板(9mm)を使いました。
安い木材ですが、木目がきれいな合板です。
テーブル天板はラワンベニヤを使いました。
材料を切る
針葉樹合板をA3にカットします。
寸法は297×420mmです。
ホームセンターでカットしてもらうとラクです。
脚で2枚、テーブル天板分で1枚必要ですので、600 x 900mmの板1枚でギリギリ材料がとれます。
初心者の方が自分でカットするならのこぎりでも切れます……、ちょっと大変だと思いますが。
僕は丸ノコでカットしました。


脚の肉抜き加工
脚の肉抜き加工はやらなくても、ペケ台としては機能します。
見た目のためと軽量化のために行います。
脚の接地面の肉抜き加工
表からも裏からも切るのがコツ。
ちゃんと、材料が固定できていないとうまくいきません。
板が分厚くみえると思いますが、板2枚(9+9=18mm)を両面テープで貼りわせています。
左右からこんな感じに切ります。
真ん中を切ります。
刃がまっすぐに進むように板をかませてガイドにしています。

レザーソー180 厚刃
この加工に活躍したのがレザーソーです。
先端に板の途中からでも切れる刃が付いているのが特徴です。
脚の接地面の肉抜き加工後です。
アウトドアで使うので、地面が平らじゃないことが多いと思うので、この加工をやらないとガタつきやすくなります。
脚の内側の肉抜き加工
脚の内側の肉抜き加工をするために、線を引きたいのでガイドを作りました。
原寸でデザインを作り、プリントして厚紙に貼り付けています。
型紙はアウトドアテーブルの設計図の中にあるので、拡大縮小せずに100%で印刷すれば、そのまま使えます。
良かったら使ってください。
さて、内側の肉抜き加工なんですが。
レザーソーと糸のこで切ったんですが、けっこう大変でした。
本当はジグソーでやる作業なんだと思いますが……僕は持ってないので。
かなりカットしたので伝わらないかもですが、大変でした……。
多分、固定の仕方にもっといい方法があるはず……、と思っているんですが。
ただし、時間はかかるけど、頑張ればレザーソーと糸のこでもできます!
が……、人には進められないですね、もっとうまい方法があるはずなので。
僕が次にこんな加工をするなら、ジグソーでやりたいです。
脚のスリット加工
スリット加工は見た目ほど難しい加工ではありません。
板の中心に板の厚みより太いドリルで穴をあけ、穴の幅だけ切るだけです。
僕は板厚9mmの板だったので、10mmのドリルを使いました。
あとは、板の端からのこぎりか、丸ノコで切るだけです。
以前書いた記事の、大工さんも使っている作業台|ペケ台の作り方では少し違うスリット加工のやり方を紹介しました。
スリットの幅と深さの部分です、こちらも参考に。

ヤスリがけ
針葉樹合板は木目がいい感じで気に入っているんですが、木肌が荒くてガサガサなのでやすりがけには根気がいります。
高速すぎて、何を使っているのか分からないと思うんですが、ドレッサーと自作したサンドペーパーホルダーに紙やすりを巻いて削ってます。
ささくれと、ガサガサが無くなればいいと思ったので、番手は180番くらいで終わりにしました。
スベスベにしたければ番手を240→400と上げていけばいいです。
塗装
テーブル天板に使う板の汚れが目立つので、苦し紛れに水性ポアーステインで染めました。
材料が足りなくて余りものの板を使ったので、しょうがない。
これで、汚れはほぼ分かりませんね。
この後、オイルフィニッシュしました。
「水性塗料の上にオイルはNGなんじゃ?」という声が聞こえてきそうですが、ポアーステインの乾燥後であれば全然OKです。
脚はそのままオイル塗装です。
ワトコオイルのナチュラル色を使っています。
オイルフィニッシュは塗って、放置して、拭くだけなんでラクでいいですよね。
まとめ
というわけで、アウトドアテーブルを作ってみたんですが、ちょっと大変でした。
とくに肉抜き加工が、、、
ジグゾーや卓上糸のこ盤があれば楽勝なんでしょうけど、僕は持ってなかったので……。
カット中の固定の仕方を工夫すればもっとラクに切れたのかも。
これからトライする人は工夫してみてください。
自作するにあたって参考にした、FIELDOOR (フィールドア)のパネル式木製アウトドアテーブルなんですが、記事内で登場した工具を持ってない方はこれを買うという選択肢もアリかもしれません。
というのも、パネル式木製アウトドアテーブルは未塗装なので塗装だけ自分好みにアレンジできるんですよね。
ニスでも、ペンキでも、オイルやワックスもOKです。
「板を切ったり、加工するのは面倒くさいからヤダ」「何か塗るぐらいなら、、、いいか」というライトなDIYユーザーのことをよく分かっています……。
自作する前にご検討を。