最近、パソコンデスクを作りました。
苦労した点とか解決策などを紹介します。
これが、今まで使っていたパソコンデスクです。
PCはmacminiを使っていて、BENQの同じモニターを2枚使っています。
このデスクはこのブログを始める前に作った物ですね。
2014年にこの家に引っ越した直後に必要に迫られて、とりあえず作った物ですが、とりあえず作った感がありありと出てますね、、、一応は隣のピアノの色味に近づけて塗装はしたんですが、段々と色んな家具ができてきて、リビングの雰囲気にも合わなくなってきたので、再制作する事になりました。
○ パソコンデスクのデザインと設計図
制作する前に描いたデザインのイメージはこんな感じです。
箱を作って曲げ木脚をくっつけます。
収納としても構造としても仕切りはいるかな?という事で目の字を横に倒した構造に曲げ木脚をくっつける事にしました。
設計図はCADではなくIllustratorで描いてます。
箱の板厚は21mmです。
曲げ木脚は自分で曲げられないので、ネットで買った物を使います。
後で紹介しますが、取り付けにはちょっとだけコツがいります。
・ 家具における脚のデザイン
以前、テレビ台を作った時に思った事があって、「家具の脚とはデザインの印象を決定づける重要なパーツ」だと感じました。
家具の脚は機能としては多分無くても問題がないパーツです。
ただの四角い箱でも、テレビ台やデスクとしては機能しますが、脚があるだけでガラッと印象が変わります。
【テレビ台をDIYで自作】材料代・苦労したポイント・設計図などを紹介
テレビ台をDIYで自作しました。
今まで使っていたTV台が残念ながらTVとテレビ台との大きさが全然あっていません
というわけで、テレビ台を作ろうと思い立ち、やっと制作にかかったわけです。
前回はこれの脚部を作りました。
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テレビ台を自作|角テーパ脚台の制作はとても大変でした
我が家は築60年元空き家です。
以前住んでいた住人が残していったモノがいくつかありますが、、、
その中の一つのテレビ台です。
残念ながらTVとテレビ台との大きさが全然あっていません
そこで去年の秋に、妻と話し合いテレビ台をD...
・ 木口テープの使用に初挑戦
今回初挑戦したのは木口テープの使用です。
木口テープとは表面が薄い木でできているテープで、シナベニヤやシナランバー等の合板の木口面に貼ると、なんと!無垢材に見えてしまうテープです。
表面が木でできているので、ヤスリがけも塗装もできます。
これは、僕がバイトしていた事がある家具工房でも使っていました。
でも、あまり一般的ではないでしょうね、我が家の近所のホームセンターにはどこにも売っていませんでした。
なので、木口テープを買うにはネット通販を利用する事になるでしょう。
僕は以下のサイト様で購入しました。
ファンシーロール
○ パソコンデスクの箱部分作り
・ 木口テープでシナランバーの断面を隠す
今回、初挑戦の木口の化粧です。
やって分かったコツなんかをまとめてみました。
断面(木口)のヤスリがけ
木口テープを貼る前に木口をヤスリがけします。
やってみて分かったんですが、断面のヤスリがけはそこまで神経質にやる必要はないと感じました。
断面の切り口が平らなのは大前提ですが。
木口のヤスリがけには角材の木っ端か、サンドペーパーホルダーを使った方がやりやすいと思います。僕は自作の紙やすりホルダーを使っています。
【簡単自作】細かい所のやすりがけに便利|紙やすりホルダーの作り方
木工作業中にヤスリがけをする時に、紙やすりを角材の切れ端に巻いて使う事があります。 このような感じですね。 僕は家具の修理工房でバイトしていた事があります。工房では小さい単位のヤスリがけの時には専用の手作り治具を使っていました「そういえばあ...
テープの端が剥がれやすい
上の写真は失敗例です、本番をやる前に実験した時の写真です。
うーん、やすりがけが不十分だったでしょうか?
テープを貼ってからヘラ等でこすって圧着するんですが、テープの角の端がやや剥がれやすい事が分かりました。
端だけはアロンアルファを塗ってスプレープライマーで硬化させてくっつたら上手く行きました。
ちなみに角が浮いてしまった実験例は、アロンアルファとスプレープライマーとエポキシパテを使って修正する事ができました。ほとんど分からないでしょう?
興味がある方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
瞬間接着剤を使った作業に超便利|アルテコスプレープライマー
今回は瞬間接着剤の硬化を早めるスプレー剤のアルテコスプレープライマーを紹介します。
瞬間接着剤とは名前の通り瞬間に固まるわけではありません。
スプレープライマーは瞬間接着剤をほぼ瞬間に近いくらいに固める事ができ...
木工に使うパテって何?|木工パテとエポキシパテの特徴を比較
今回は木工に使うパテを紹介します。
木工用や金属用などのパテもありますが、今回見ていくのは木工に使うパテです。
パテとは塗装前に塗装面の傷などを直すことに使う物です。
パテは珍しいモノではなくホームセンターでフツーに買えます。
パテ...
テーブルの角を補修する方法|エポキシパテと補修ペン
我が家のキッチンには以前住んでいた夫婦が残していったテーブルがあります。
全体的には綺麗なので、懇意で残してくれたものなんですが、部分的には痛みがあります。
例えばこのように、角がかけてしまっています。
というわけで、このテーブル...
以下は木口テープの貼り方についての補足記事です。重複する内容もありますが、興味がある方は参考にしてみて下さい。
【DIY】初めてでもキレイに貼れた!木口テープの貼り方
シナベニアやシナランバーコアは節も少なくクセのない質感なので、DIYではポピュラーな材料です。
また、両者は無垢材にありがちな反りやねじれもほとんどないので、DIY初心者の方でも比較的簡単に加工する事ができます。
ところが、...
・ 目の字構造の箱作り
実は図面通り作るとパソコンのモニターを支えるモニターアームのクランプが干渉して取り付けられません。
なので、デスク背面側の下段にこの様にスリットを入れました。
背面の下段なので、正面から見ても側面から見てもスリットは見えません。
材料と丸ノコ定規をクランプで固定します。
数センチ残し途中までカットしました。
あまり角を攻めすぎると切りすぎてしまう気がしたので、最後はのこぎりでカットしました。
やる前はやった事がないし本当に上手く切れるかな?という感じだったんですけど、やればできるものですね。
この手の細工が上手くいくと本当に気分がいいです。
こういう加工に興味がある人は以下の記事を参考にして見て下さい。
木は簡単にまっすぐ切れる!のこぎりの使い方5つのコツ
今日はのこぎりの使い方を解説します。
アシスタントとして僕の妻のツマに登場してもらいます。
カピ
DIY歴10年以上のカピバラ。
3年間中学生に木工や色々なモノづくりを教えていた事もある。
...
初心者でも安全にまっすぐ切るコツ|電動丸ノコの使い方
木材を切る代表的な工具といえばのこぎりです。
小学校の図工、あるいは中学校の技術の授業で使う機会があったと思います。
※ のこぎりの使い方は以下の記事で詳しく紹介しています。
ところが、DIYで本格的な木...
箱部分の組み立て
ネジ穴は当初の予定では、板にドリルで穴を彫り(1)ネジを打ち(2)ドリルの径と同じ太さの丸材を打ち込み(3)打ち込んだ丸材をカット(4)して仕上げるつもりでした。
この方法であれば、打ち込んだ丸い棒は見えてしまいますが、ネジを打った跡が見えません。
これは、以前作ったテレビ台で採用した小技です、中々良いアイデアだと思ったんですが、もっと良い方法を思いつきました。
板の断面にドリルで穴を彫ってから裏からネジを打ち込む方法です、箱裏面は直接ネジを打ち込む事になりますが、普段は見えない部分ですので美観を損ないません。
図では下方向から打ったネジが空洞になってますが、実際には少しズラしてネジが効く部分に打ち込みます。
ドリルで板の断面に穴を彫る加工が難しいかもしれません、本来であれば垂直に穴をあける工具(ボール盤など)が必要です。
でも大丈夫、図で示した板に対して平行方向の傾きはほとんど問題が無いので、手持ちのドリルでもその点だけ注意して加工すればOKです。
板をクランプで固定して自立して立つようにすると加工しやすいです。
ネジが届く程度に穴を彫りたいので、ドリルにマスキングテープを巻きつけて当たりをつけます。
穴をあけた様子です。
この後ネジを打ち込んで固定しました。
今回組み立てる時に活躍したのがハタガネです。
板が少し反っていたんですが。
ハタガネで締めつけます。
僕はハタガネは数本しか持ってなくて、あまり使う事がないんですが意外な所で活躍してくれました。
クランプ系は同じ物を沢山は無くても良いけど、違う種類を数種類持っておいた方が良いかもしれません、余裕が出たら買い足したい工具です。
○ 曲げ木脚の取り付け
材質はシナです。
ナチュラルという色を買ったんですが、多分ウレタンで塗装された物が届きました。
質感はツルツルピカピカの一歩手前くらいです。
もしかしたら、ツルツルピカピカが届くかな?と思ったんですが、これくらいなら僕的にはギリギリセーフです。
箱部分の塗装はオイルで塗装するので箱と脚の色味が合わないなら一度塗装を剥がさないといけないかも?と思ったんですがこれなら大丈夫。
うーん、でも本当は未塗装が良いですね。
・ 脚の取り付け角度
というわけで、脚の取り付けをしたんですが、脚の角度をどうしたら良いか迷いました。
単純に対角線に取り付けると、どうもバランスが良くないんです。
そこで、見た目で良い感じに見える角度で片方の脚の位置を決め、トレーシングペーパーで位置をトレースする方法で取り付けました。
・ ガニ股 or 内股になった場合の調整方法
700mmの脚をそのまま使うと長すぎたので丸ノコでカットしました。
取り付けた状態でカットするのは難しいので1度取り外してからカットしています。
カット後に再度取り付けしましたが、少しだけガニ股な事に気づきました。
図にするとこんな感じですね。
何でこういう事が起こるのか?理由は色々あると思うんですが、
「脚の取り付けが面が歪んでいる」「板が反っている」「ネジの締め付け過ぎ」
これらが原因だと考えられます。
こういう時は脚の傾き分だけ隙間に木の切れ端を挟んでネジを締めれば解決します。
ネジを緩めて傾き分の木っ端を隙間に挟んでからネジを打ち込めばOK。
僕は家具の修理工房でバイトしていた事があるので、こういう調整は腕の見せ所です(笑)
工房にはこういう時の為に様々な厚みの木っ端がストックしてありましたが、そんな都合良くピタッとハマる木っ端が家の中にあるはずはありません。
そこで、家中を探していたら良い物を見つけました。
スチレンボードパネルの切れ端です、大体ハレパネと呼びますね。
隙間にハレパネをいれて、、、
ネジを締め直したら完了です。
あとはネジの締め具合でハレパネを潰して調節します。
これは、我ながら良いアイデア!
使ったハレパネは5mm厚です、2〜3mm程度の内股・ガニ股の調節にはこれで良いかもしません。
職人のオッちゃん達に見られたら頭をシバかれそうですが、、、
脚の裏にはフェルトを貼りました、接着はボンドを使っています。
床の傷つき防止の為に貼っていますが、多少の脚の長さが揃っていない事で起こるガタつきもこれで解決します。
かなりガタつく場合はこのような家具の脚調節用のアジャスターを使えば解決します。
今回は使ってませんが、以前作ったテレビ台の脚で採用したパーツです。
○ 塗装|オイルフィニッシュ
塗装はワトコオイルのホワイトを使いました。
組み立て前に1回全体的に塗ってから、組み立て後に天面と側面だけもう1度塗ってます。
ワトコオイルの「ナチュラル」と「ホワイト」を比べてみました
ワトコオイルのホワイトとナチュラルを比較してみました。
約半年間という期間温めていた計画「テレビ台DIY計画」のためです。
安価で仕上がりもプロっぽくなるオイルフィニッシュこそが、テレビ台の塗装に良いという結論に達しました。
...
○ まとめ
作業日数2日、オイルの乾燥を含めると1週間くらいで完成しました。
ツマのアイデアで収納の仕切りを奥に引っ込めてみました。
スッキリした印象で良い感じだと思います。
今回のデザインのポイントである曲げ木脚と箱の色味も違和感ありません。
探すと家具の脚だけって結構フツーに売っていて、選択肢も幅があります。
脚だけ買うってアリかもしれません。