木工作業中にヤスリがけをする時に、紙やすりを角材の切れ端に巻いて使う事があります。

このような感じですね。
僕は家具の修理工房でバイトしていた事があります。
工房では小さい単位のヤスリがけの時には専用の手作り治具を使っていました
「そういえばあれ使いやすかったなあ」というわけで、記憶を頼りに小さい単位のヤスリがけの為の道具を自作してみました。
あえて名前をつけるなら紙やすりホルダーでしょうか。
○ 紙やすりホルダーの作り方
・ 大まかな概要と制作のヒント

紙やすりホルダーを横から見たイメージ
僕がバイトしていた工房の紙やすりホルダーはこのような形をしていました。
材料は角材の切れっ端を使います。
ただ切っただけではなくて、上の図のようなイメージで削っていきます。
持ち手は好みだと思いますが、紙やすりが当たる面の角部分を丸めて、側面を削って凹ませてくびれを作ります。
仕上げに紙やすりが当たる底面部分にフェルトを貼れば完成です。

僕が作った紙やすりホルダーの大きさは 30mm x 50mm x 40mmです。
この大きさがベストなのか分かりませんが、しばらく使ってみて改良していけばいいかなぁと思ってます。
紙やすりホルダーの大きさを決める時はよく使う紙やすりをカットして効率良く取れる、適当な大きさから逆算すると良いと思います。
例えば、紙やすりを半分にカットしたモノをさらに半分に、、、さらに半分に、、、という具合に、出来上がった短冊に対して使いやすい大きさを探れば良いでしょう。

45mm x 95mmにカットした紙やすり
僕が作った紙やすりホルダーは45mm x 95mmにカットした紙やすりを使うことを想定しました。

使う時は短冊状に切った紙やすりをこのように巻いて使います。

紙やすりがへたって削れなくなったら、このようにずらして新しい面を出します。

これで、紙やすりの短冊1枚で2回使う事ができます。
・ 底面部分の角を丸める

紙やすりが当たる底面部分の角を丸めました。
僕はカンナを使って大まかに削って240番の紙やすりで形を整えました。
カンナを持っていない方は120番の紙やすりを平らな作業台にガムテープで固定して削れば、同じように削れるハズです。
・ 側面を削る

角材の側面を削ってわずかにくびれさせました。
僕がバイトしてた工房ではこのくびれをかなり極端に作ってました、指で紙やすりを固定しやすくする為なのですが、この程度の凹みでもその効果を実感できたので、今回はこのくらいにしておきます。
・ 底面にフェルトを貼る

紙やすりが当たる面にフェルトを貼れば完成です。
100均で買ったフェルトを底面のサイズにカットして、木工用ボンドを塗って貼り付けます。
ボンドの乾燥に時間がかかるので、ヘアドライヤーで温風をしばらくあてると時短になります。

フェルトを貼った効果で材料に均一に当たっていて良いと感じだと思います。
○ まとめ
というわけで、紙やすりホルダーの作り方について紹介しました。
紙やすりホルダーは製品としても似たような商品が売られているかもしれませんが、自分にとって丁度良いサイズがあると思うので、自作するのがオススメです。
後日追記
以下の記事は木工に使う紙やすりの種類や番手の選び方についてです。

【DIY】木工に使う紙やすりの種類|用途に応じた番手の選び方
今日は木工diyで使う紙やすりの種類と選び方、用途に応じた番手の使い分け方について解説します。
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