この記事は、「ポケットホールジグはネジの頭を隠すベストな方法だ」の続きです。
ネジを頭を隠すためのツールで、ポケットホールジグというツールがあるんですが、Kreg(クレッグ)ポケットホールジグを使って穴をあけた材料の接合は、専用ネジのポケットホールスクリューを使うことが推奨されています。
僕が買ったポケットホールジグ320では、ポケットホールスクリューが数本付いてました。
ポケットホールスクリューは四角い(■)頭のネジです。
専用ネジだけあって、ポケットホールに最適化されている点に感心しました。
でも、「他のネジではダメなのか?」と思ったことはありませんか?
今回はそういうテーマです。
他のネジはポケットホールスクリューの代わりになる?
「他のネジはポケットホールスクリューの代わりになる?」
答えは、物によっては使えます。
実際に僕はポケットホールスクリューではなく、違うネジを使っています。
(後ほど紹介します。)
ポケットホールスクリューの特徴
では、そのネジにたどり着いた理由を説明したいので「ポケットホールスクリュー」の特徴を整理してみましょう。
- ネジ頭が十字(+)ではなく四角(■)
- 頭が大きくて平ら
- 半ねじ
ネジ頭が十字(+)ではなく四角(■)
パッと見で分かる特徴ですが。
まず、ポケットホールスクリューはネジ頭が十字(+)ではなく、四角(■)です。
四角いヘッドもイロイロ利点があるようですが、別に四角じゃなくてもいい?
頭が大きくて平ら
ポケットホールスクリューは、コーススレッドのような皿頭ではなく、ネジの頭が平らになっています。
ナベ頭ネジやトラス頭ネジに似ています。
コーススレッドは頭が皿(円錐形)になっているため、強く締めると材料にめり込んでしまいます。
それに対して、ポケットホールスクリューは頭が平らなので、強く締め付けても材料にめり込まず、材料を上から押さえつける力がかかりやすいという特徴があります。
ネジが半ねじになっている
ポケットホールスクリューはネジが半ねじになっています。
半ねじはネジが途中までしかないのが特徴です。
半ねじタイプのネジは締めていてネジが途中で浮いたりしにくく、材料同士を強く引っ張りあおうとするという特徴があります。
(ちなみに、ネジがすべて切ってあるのは全ねじです、詳しくこちらで→→→全ネジと半ねじの違い)
「頭が平ら」「半ねじ」のビスなら代わりになる
以上のことから、頭が大きく平らで、半ねじのネジであれば、ポケットホールスクリューの代わりになります(ネジ頭の形状は置いておいて)。
残念ながら、DIYでもっとも多く使われるであろう、コーススレッドではポケットホールスクリューの代わりにはなりません。
- 頭が平ら
- 半ねじ
たった2つの特徴ですが、この条件に当てはまるネジは実はあまり多くありません。
以下の2択です(2024-07現在)。
両者とも、ネジ頭が十字(+)です。
-
ビスデコ 木工用ビス
-
八幡ねじ 超低頭 木ねじ
形は、「ビスデコ 木工用ビス」がポケットホールスクリューに1番近い形をしています。
ネジの先端の形も同じです。
こちらは、「八幡ねじ 超低頭 木ねじ」です。
頭が平ら、半ねじ、という2つの条件を満たしています。
まとめ
というわけで、「ポケットホールスクリューの代わりに使えるネジはあるのか?」
この疑問を持つ人はおそらく、「コーススレッドじゃだめ?」と思っているでしょうが、残念ながらダメです。
コーススレッドでは、ポケットホールスクリューの代わりになりません。
頭が平ら、半ねじ、のネジであれば、ポケットホールスクリューの代わりになりますが、この特徴を持つネジはそんなにありません(2024-07現在)。
ビスデコ 木工用ビス、八幡ねじ 超低頭 木ねじ、のどちらかになります。
僕は両方とも使ってみましたが、後者の「八幡ねじ 超低頭 木ねじ」をよく使っています。
理由は、近所のホームセンターで普通に売っているから。
八幡ねじ 超低頭 木ねじの方がネジの太さと長さの種類が多いからです。
では、参考になれば。