今回はDIYに使う「のこぎり」の選び方について解説します。
ホームセンターに行くと様々な種類ののこぎりが売られているので、初心者の方はどれを買ったらいいのか迷ってしまいますよね?
この記事ではざっくりとしたのこぎりの種類と、これからDIYを始めようという初心者の方のために、僕のオススメののこぎりを紹介します。
ちなみに僕のDIY歴は10年以上で、好きが高じて家具の修理工房で5年間働いていたこともあり、中学生の子供たちに木工を教えていたこともあります。
道具についてはまあまあ詳しい方かなと思います。
この記事では「手ノコ」と呼ばれる手で引くタイプのこぎりについて紹介します。
電動タイプについてはこの記事では割愛します。
のこぎりの種類と選び方
まずは、のこぎりの種類と選び方について紹介します。
のこぎりの選び方
切りたい素材から選ぶ
一口に木を切りたいと言っても、それがホームセンターに売られている木材なのか、庭に生えている植木・生木を切りたいのか、堅い木を切りたいのか、竹を切りたいのか、という具合に、切りたい素材によって最適な刃は変わってきます。
木だけではなく、他には金属、プラスチック、塩ビ、石膏ボードなど、切りたい素材によって刃の材質、刃の形、刃の厚み、刃の角度が違います。
なので、自分が切りたい素材にあったのこぎりを選ぶことが大事です。
仕上がりのイメージから選ぶ
こういう加工がしたい、あるいは仕上がりのイメージからのこぎりを選ぶこともあります。
例えば、のこの刃の粗さ(ピッチ)で切り進むスピードと切り口の美しさが全然違います。
切り口がなめらかな精密な加工がしたい人、断面はどうでもいいからザクザク切れるヤツが欲しいという人もいますよね?
刃を交換できる替え刃式のこぎりがおすすめ
のこぎりは使っていると切れ味が落ちてきます。
使い終わったあとのメンテナンスをサボると錆びてしまい、刃がダメになります。
そこで、おすすめなのが替え刃式のこぎりです。
持ち手の部分は使い回すことができるので、切れ味が悪くなったら替え刃だけ買って交換すればいいので、ローコストでエコです。
僕も、替え刃式のこぎりを使っています。
のこぎりの種類
ここから、木材をカットするのこぎりの種類について解説します。
DIY木工で使われる代表的なのこぎりはこんな感じだと思います。
- 横引き用
- 縦引き用
- 両刃・万能刃
- 糸鋸
- ダボ切りのこぎり
- 電動のこぎり
順番に解説していきます。
横引き用
木目に対して直角方向に切るときに使います。
角材を切るときに使うのこぎりです。
のこ刃についた刃の一つ一つが小さいのが特徴です。
刃のピッチがもっと細かい「精密横引き用」というのもあります。
縦引き用
縦引き用は木目に対して平行方向に切るための刃です。
刃のピッチが荒く、刃の一つ一つが大きいのが特徴です。
両刃・縦横斜引き(万能刃)
形は違いますが、用途が似ているんで一括りにしました。
両刃のこぎりは、両側にそれぞれ横引きと縦引きの刃が付いたのこぎりです。
昔ながらのオーソドックスな形です。
刃が片方にしかついてませんが、縦、横、斜め方向にも切れる万能タイプです。
もし、のこぎり選びに迷うなら、これを買っておけば間違いないかと。
糸のこ
糸のこは木材を曲線切りするときに使うのこぎりです。
細い糸のような刃を弓形のフレームに取り付けて使います。
刃がよくしなるので曲線や複雑な形のカット、切り抜きができます。
ダボ切りのこぎり
木釘、ダボ(埋木)を切るためののこぎりです。
のこ身を中心に左右に広がっている刃のジャギジャギを「アサリ」というんですが、ダボ切りのこぎりはアサリが無いのが特徴です。
電動のこぎり
- レシプロソー(セーバーソー)
- ジグゾー
- 丸ノコ
電動のこぎりと呼ばれるのこぎりはこの3つかなと。
この記事では割愛します。
DIY木工でオススメの「のこぎり」
僕が実際に使っているのこぎり(手のこ)を紹介します。
参考まで。
ゼットソー
のこぎりの超定番商品といえばゼットソー265です。
僕はゼットソー265を知ってからは10年以上ゼットソーを愛用しています。
初めて使った時はムチャクチャに切れ味が良くって感動しました。
本当に良く切れます!
ほとんど力を入れずに引いてもシャーシャー切れるので、ぜひ試してほしいです。
また、ゼットソーはプロも使っているのこぎりです。
家具の修理工房でバイトしている時も現場ではこのシリーズを使っていましたし、知り合いの大工さんもゼットソーを使っていました。
とりあえず最初の一本を買うならゼットソー265シリーズをオススメします。
265シリーズにもいろいろあるんでそれでも迷う方はゼットソーⅢ265がオススメです。
理由はこれ一本で横引きと縦引きができるからです。
木目に対して垂直方向にのこぎりを引くのが横引きで、平行方向に切るのが縦引きです。
また、ゼットソー265シリーズは替え刃式になっているので、切れなくなったら刃を交換できます。
道具も大事ですが使い方はもっと大事です。
のこぎりの使い方については以下の記事を参考にしてください。
プロメイト 糸鋸デラックス
板の曲線切りに良く使っています。
替え刃式になっているので、材料や用途によって使い分けられます。
木材だけではなく、プラスチック、金属も切れるので使い道は広いです。
僕が使っているのはプロメイトの糸鋸デラックスNo.7260です。
曲線を切るのは得意なのこぎりなんですが、まっすぐ切るのは逆に不得意かも、、、慣れと言えばそうですが。
まっすぐ材料を切りたいならゼットソーの方がオススメです。
ライフソークラフト145
「アサリ」が無いタイプののこぎりです。
刃がよくしなるので、飛び出た木材、ダボ切り専用として評価が高いのこぎりです。
木ネジの頭をダボで隠して、一歩進んだDIYがしたい人は必要になるかも。
ちなみに、僕はこれを知る前はアサリが有るのこぎりの片面をサンドペーパーで削り落としてダボ切り用として使ってました。
レヴューを見る感じだと、100円均一の小物を切って、加工・改造したりする人もこれを使っているみたいですね。
刃渡りは150mmほどですが、ホームセンターで木材を買い込んでガンガンDIYする人には物足りないかも。
でも、ライトにDIYしたい人には十分な性能なのかもしれません。
まとめ
というわけで、DIYで使われるのこぎりの種類と選び方について紹介してきました、どうでしょう?
結構いろんな種類ありますよね?
この記事で紹介した工具を全部買い揃える必要はなくって、自分が作りたいもの、作りたい加工とか、それに応じて買い足していくのがいいんじゃないかな?と思います。
参考になれば。