木工DIYでは、電動ドライバーと木ネジを使った工作がポピュラーだと思います。
電動ドライバーは電動工具の中でも比較的扱いが簡単ですが、割と大雑把に作業をしても何とかなってしまう為、仕上がりが雑になりがちです。
対して、釘は木ネジに比べて、細かい工作をする事に向いています。
木ネジの頭は遠くから見てもすぐ分かるくらい大きな点に見えます。
小さな頭の釘を使うだけで点が目立たなくなります。
2mmの点はかなり小さいですが、マジマジと見れば分かる点です、この点すら許せなくなったら隠し釘(かくしくぎ)を使いましょう。
今日は隠し釘の使い方について解説します。
隠し釘(かくしくぎ)とは?
隠し釘とは釘の頭がわざと折れる用に加工された釘です。
隠し釘を使うときは木工ボンドなどの接着剤と一緒に使います。
隠し釘(かくしくぎ)の使い方
隠し釘を打つ時は釘の頭と金槌が垂直に当たるように打たないと釘の頭が折れてしまう、、、ようなんですが僕自身はそれを実感した事はありません。
フツーに打てば折れません。
たぶん、普通の釘が正確に打てる方なら失敗しないと思います。
釘の打ち方については以下の記事で詳しく解説しています。
ピンクのプラスチックがこのくらいツブレるくらい打ちます。
ここまでは普通の釘と同じです。
この後、ピンクの部分を金槌で横から叩くと隠し釘の頭がポコっと取れますが、ここで注意です。
接着剤が完全に硬化してないと、材料同士の密着度が落ちてしまい意味がありません。
ボンドが乾いてから釘の頭を落とす
ボンドの完全硬化を待ってから、隠し釘の頭を横から叩きます。
ボンドの完全硬化については諸説あって、1日は放置しないといけないと言う方もいます。
実際に僕が使っているボンドの「使用方法」の欄にも「24時間以上(20℃)静置してください。」と書かれています。
ですが、、、僕は12時間静置させれば充分ではないかと考えています。
僕は木工のプロではありませんし、根拠もありませんが、一応はDIY歴10年+家具修理工房(1年)で働いていた経験に基づいた勘です。
なので、僕は隠し釘を打つ作業はその日の最後の作業にするようにしています。
夕方作業を終えて、翌日に隠し釘の頭を落とす作業をするように決めていれば、これで大体12時間以上静置完了です。
隠し釘を使ったDIY例
隠し釘を使ったDIYの例を紹介します。
我が家のキッチンの壁に使われていた化粧板の腐食がすごかったので、カラーベニヤに張り替えた時の記録です。
我が家は築60年の元空き家なんで直したい所はたくさんあります。
壁をベリベリ剥がして。
ボンドを塗って。
隠し釘を打ち込みます。
隠し釘は指でつまむと打ちにくいのでラジオペンチでツマミます。
まとめ
隠し釘は一般的な道具では無いかもしれませんが、ホームセンターで普通に手に入ります。
隠し釘は普通の釘に比べると材料同士を接合する力は劣るので、使う時は必ずボンドを塗らないといけません。
一手間いりますが、釘の頭が見えないだけでも作った物の完成度が数段に上がるのでオススメです。