今日は木工diyで使う紙やすりの種類と選び方、用途に応じた番手の使い分け方について解説します。
ホームセンターに行くと紙やすりって種類も様々ですし、番手と呼ばれるやすりの粗さ細かさもイロイロありますよね?
「どう使い分けたらいいの?」とか。そういう事について解説します。
僕の今までの経験に基づいた事をまとめてみました。
紙やすり(サンドペーパー)の種類
まずは木工diyで用いられる紙やすりの種類について触れます。
主に木工に用いられるヤスリは4種類ではないかなと思います。
紙やすり
いわゆる、茶色い紙やすりです。
基材の紙が薄いので使ってるとすぐボロボロになってしまいます。
僕が働いてた中学校ではこういうのをよく使っていました。
安いので学校教材としてはこれが定番なんでしょう。
空研ぎペーパー
見た目は紙やすりに比べると白っぽいです、紙やすりに比べると紙が丈夫で目詰まりがしにくいのが特徴です。
僕がバイトしていた家具の修理工房ではこれをメインに使ってました。
耐水ペーパー
耐水ペーパーは黒っぽいグレーな見た目の紙やすりです。
前述した茶色の紙やすりと空研ぎペーパーは水で濡れた面を削るとへたれてしまうので、水で濡れた面を削る事ができませんが、耐水ペーパーは濡れた面を削る事ができるサンドペーパーです。
例えば、オイルフィニッシュをする時のウェット研磨をする時はこれを使用します。
スポンジヤスリ
スポンジヤスリは基材が紙ではなくスポンジでできているヤスリです。
耐水ペーパーのように濡れた面も削る事ができます。
また、しなやかに曲がるので曲面を削るのに向いてます。
空研ぎ・耐水ペーパーに比べるとやや高いですが、空研ぎに使う場合は水洗いして使いまわせます。
これがけっこう良くって、オススメです。

紙やすり(サンドペーパー)|番手の使い分け方
それでは、ヤスリの番手について解説します。
数字が小さい程粗い|数字が大きい程細かい
ヤスリは番手の数字が小さい程粗く、番手の数字が大きい程細かいです。
同じ面積の中に砂が120粒(120番)あるから粒が大きく粗い。
同じ面積の中に砂が400粒(400番)あるから粒が小さく細かい、とイメージすると分かりやすいでしょう。
120番〜240番 粗い番手
120番〜240番は粗い番手です。
240番よりもう少し削りたいなという時は180番。
もっと削りたい!形を軽く整えたいなという時は120番を使います。
もっと粗い番手もありますが、木工の塗装前にこれ以下の番手を使う事はまずないでしょう。
がっつり形を整えたい場合は木工ヤスリを使った方が良いです。

240番〜400番 細かい番手
240番〜400番は細かい番手です。
僕の場合は、さあこれから塗装をするぞ!という時は240番で削ってから、400番を使っています。
間に320番がありますが、320番と400番は見た目も触った感じもほとんど変わらないので、あえて320番と400番を使い分ける必要は無いかな?と思います。
600番〜1200番 かなり細かい番手
この位の番手になると、かなり細かい番手です。
木工DIYでかなり細かい番手を使う時は塗装時の中研ぎ(2回目を塗る前の研磨)に使う事になると思います。
僕の場合は1度塗りの塗装が乾燥した後に3Mのスポンジ研磨材ウルトラファイン(800〜1000番相当)を使っています。
木目の凹凸が細かくても、表面にフィットするので良い感じです。
紙やすりの番手は240番を基準にすると考えやすい
僕は紙やすりの番手は240番を基準にしています。
180番だと荒すぎるし、320番はすぐに目詰りを起こしヘタレるので、240番を基準にするのが考えやすいのかなと思ってます。
あれ?もう少し削らないとダメかな?という時は180番に番手を落とし、さあいよいよ塗装に入っていこうという時は番手を400番に上げるという感じでやってます。
紙やすりの使い方
では、簡単に紙やすりの使い方についてふれます。
荒い番手から細かい番手に変えていく
ヤスリがけでよく言われるのは番手の倍々で次の番手に進むと良いという説(#120→#240→→→)がありますが、荒い番手から細かい番手に変えていくというルール守ってやっていれば、番手の選択ははっきり言ってテキトーで良いです。
なので、紙やすりはすべての番手を揃える必要はありません。
サンダーや紙やすりホルダーに取り付けて使う
紙やすりはサンダー又は紙やすりホルダーに取り付けて使うと作業がしやすいです。
サンダーは電動工具の中でも扱いがかなり楽な部類に入るので、初心者の方でも簡単に扱う事ができるので、持っていない方は思い切って購入する事をオススメします。
紙やすりホルダーは小さい物は自分で自作できます。
細かい所を削りやすいのでオススメです。

木目に対して平行方向に削る

ヤスリがけは木目に対して平行方向に行う
ヤスリがけとはヤスリの粒で木に傷をつけながら削っているようなモノなので、塗装前のヤスリがけをする場合は木目に対して平行方向に行うのがセオリーです。
まとめ
というわけで、ヤスリの種類と番手の使い分け方について紹介してきました。
参考になるか分かりませんが僕は最近、120番と180番の空研ぎペーパー、240番と400番の耐水ペーパー、3Mのスポンジ研磨材ウルトラファイン(800〜1000番相当)を使っています。