最近DIY木工に使う作業台を新しく作り直したので作り方を紹介します。
通称「ウマ」と呼ばれる作業台です。
DIYに使う作業台「ウマ」とは?
ウマとは2対の作業台です。
上の写真は僕が今まで使っていたウマです。
2×4を繋げるだけでできる金具を使って作成しました。
ウマは位置を変えれば長い材料、大きい材料も加工する事ができます。
ウマは簡単に移動ができるので、作業場所を簡単に変える事ができます。
例えば丸ノコやのこぎりを使う時は屋外で、組み立てをする時は室内で作業するといった事も簡単にできます。
ウマに分厚いベニヤを乗せれば、仮設の作業テーブルにする事もできます。
僕は数年前は木工作業をする時は作業テーブルを作って作業してましたが、今はウマに板を載せた仮設テーブルで作業する事が多いです。
作業テーブルを作ってしまうと、大きさ分の場所をとってしまいますが、ウマを使った仮設作業テーブルは簡単に分解できるので、場所をとらず合理的です。
ウマの上に乗せる天板をフラッシュパネルに組めば仮設とはいえ頑丈でガッシリとした作業テーブルになります。
ウマの構造
これが、僕が今まで使っていたウマの構造です。
木工に使うウマと言えば大体はこんな風な形をしています。
ちょうどアルファベットのAの字を2つに繋げた構造です。
ところが、この形には欠点があってななめに傾斜した脚が作業中に邪魔な時があります。
ウマの自作はDIYを本格的にやる人にとっては定番なので、制作例はネットで探せばいくらでもあります。
「何かうまい作り方はないかな?」と探してみたら、やはりななめの脚が邪魔だと感じていたのは僕だけではなかったようです。

Tの字構造のウマ
逆さまにしたアルファベットのTの字を繋げた構造のウマです。
この構造であれば、脚回りもスッキリしているので作業中に邪魔になる事はありません。
今回作るウマはこの構造で作る事にしました。
ウマの作り方
材料はdiy定番の材料の2×4(ツーバイフォー)を使いました。
組み立ては簡単にやりたいので、ホゾ組せず材料同士は木ネジで接合します。
ウマの設計図

ウマ1つ分の設計図
参考までに今回、僕が作ったウマの設計図です。
この図の通りのウマを2つ作るのに必要な材料は、、、
- 900mm x 2本 天板
- 720mm x 2本 貫(脚をつなぐ部分)
- 680mm x 4本 脚
- 500mm x 4本 脚を支える土台部分
という事になりますね。
でも、今回の場合は使った材料は余り物なので、実際にこの通りに作ると材料取りに無駄が出てしまうかもしれません。
天板は900mmは無いとウマとしては小さいと思います、2×4の定尺1820mmを丁度半分にして天板にすれば、無駄がでません。
脚の土台は500mmも無くても安定すると思うので、1820mmの大体4等分の450mmに変更します。
見た目もあまり変わらないですね。
貫(脚をつなぐ部分)は短かれば短いほど安定感が無くなるだけなのであまりケチって短くできません、というわけで650mm〜800mm位でしょうか?
2×4の定尺1820mmからは2本しか材料取りできませんが、これはしょうがない。
次に脚の長さですが、今回作ったウマの脚の長さは680mmです。
僕の身長は1710mm(171cm)ですが、最終的に組み立てた時の高さは大体、僕の腰より低い位の高さにしました。
脚の土台の厚み(38mm)と天板の厚み(38mm)を含めると、今回作ったウマの高さは
計算上は756mmになりますが、完成したウマの高さは大体760mmになりました。
2×4の定尺1820mmからは2本しか材料取りできませんが、これもしょうがない。

材料取りの例
- 900mm x 2本 天板
- 720mm x 2本 貫
- 680mm x 4本 脚
- 450mm x 4本 土台部分(500mmから450mmに変更)
というわけで、新しい材料で作るならこのような感じで材料取りする事になるでしょうか。
ウマの組み立て方
まずは、2本の脚と貫(脚を繋ぐ木材)を接合しH型に組みます。
今回作るウマの作り方ではここだけが重要で、最初に天板と脚を繋げてしまうと、ここがズレて接合してしまう可能性があります。
最初に天板と脚を繋げてしまうと、貫(本の脚を繋げる木材)が入らないか、あるいは脚と貫のすき間があいてガタが出てしまうかもしれないからです。
最初の行程さえ守れば、次は土台でも天板でもどちらから接合しても問題ありません。
ああ、そうそう。
ネジが1本だと材料がくるくる回転してしまうのでネジは2本打ちましょうね。
材料をすべて接合したら完成です。
まとめ
というわけで、新しいウマが完成しました。
邪魔だった斜めに傾斜した脚もなくなりスッキリとした構造です。
使った材料は余り物や廃材の使い回しです。
ムチャクチャなようですが、ちゃんと繋がってます。
※ 後日追記
ウマも良いですが、大工さんも使う作業台「ペケ台」もオススメです。
