今回はコニシの布用接着剤「裁ほう上手」を実際に使ってみた感想を紹介します。
きっかけは、コロナショックでマスクがお店から消えてしまったことです。
そこで、ガーゼを買って布マスクを自作しました。
僕はミシンが使えないので、妻に作ってもらったんですが、作業を見ていて思ったのは、ミシンがある程度使える人じゃないと作れないな、と感じました。
手縫いでもできるかもしれませんが、大変です。
もっとカンタンに作る方法はないかな?と考えていたんですが、白いボンドでお馴染みのコニシから裁縫に使えるボンドとスティックのりがある事を知りました。
この記事では。
- 洗っても大丈夫?
- 使い勝手は?
- 強度は?
と言った疑問について解説します。
あと、裁ほう上手はスティックタイプとチューブタイプの2種類が販売していているんですが、それぞれ成分が違います。
似たような製品を買う場合の参考にもなるかな、と思います。
洗濯OKの布用の接着剤|裁ほう上手を使ってみました
裁ほう上手は白いボンドでお馴染みのコニシの手芸用の接着剤です。
針・糸いらずの布用接着剤がコンセプトになっていて、ミシンを使うような作業に使えます。
例えば、スカートのほつれの補修、ズボンのすそ上げ、通園通学グッズの製作など。
縫うより強い強力接着がキャッチコピーです。
しかも、洗っても大丈夫みたいです。
「本当に?」と思ったので成分について調べてみました。
スティックタイプ
スティックのりタイプの成分はウレタン樹脂と水と1%未満のアセトンです。
1%未満ですが、アセトンが含まれているので、有機溶剤臭が苦手な人は換気に注意しましょう。
- ウレタン樹脂(52%)
- 水(47%)
- アセトン(1%未満)
ウレタンはホームセンターで売られている床用のニスと同じ成分なので、乾くと水に溶けません。
なので、洗濯はOK。
ただ、チューブタイプと比べると耐久性は劣ると想像できます。
床用のニスと同じ成分ですから。
チューブタイプと比べると塗りやすいのでズボンのすそ上げなどはスティックタイプが適していると思います。
チューブタイプ
チューブタイプの成分はシリル化ウレタン樹脂と水です。
- シリル化ウレタン樹脂(35%)
- 水(65%)
載ほう上手のシリル化ウレタン樹脂率は35%、他は水。
ちなみにシリル化ウレタン樹脂100%の接着剤は水槽の中のレイアウトに使う、石や流木の接着にも使えるようなので、かなり水に強い成分だという事が分かります。
洗濯しても絶対平気ですね
硬化後はガチガチに固くならずしなやかに曲がるという特性があります。
スティックタイプと比べるとのりにボディがあってコシが強いです。
チューブからだすと無色透明ですが、乾燥後はやや白っぽくなります。
暗色系の布はのりがはみだすとやや目立つので、のりの量に注意が必要です
のりを塗って、圧着、当て布をしてアイロンを当てると硬化が早まります。
付属のヘラでのりを伸ばすんですが、のりのコシが強く、のりが伸ばしにくいような気がします。
また、無色透明なのでちゃんと塗れているか、ちょっと分かりづらいです。
慣れが必要。
塗り方に関しては工夫が必要だと思いますが、すこし器用な人なら大丈夫。
何か、良い方法を見つけたら紹介します。
まとめ
同じ名前なんですが、裁ほう上手はチューブタイプとスティックタイプで成分が違うことが分かりました。
両者の特徴を理解して使い分けましょう。
マスク作りにはチューブタイプがオススメです。
裁ほう上手を使ってTシャツをマスクにリメイクしました。