余ったコンパネと同じく余り物のSPF材でテーブルソーを自作しました。
丸ノコを使って、テーブルソーを自作する方は結構いるので、作り方は検索すればたくさん出てきます。
なので、あっという間にできてしまいました。
あったら便利かな?と思って作ってみたんですが、思ったより実用性に乏しいかもしれません。
どうして、そう思ったか?僕が作ったものを紹介しつつ説明したいと思います。
テーブルソーの作り方
あまり大きすぎると収納に困るので、「大きすぎず」「小さすぎない」大きさという事で寸法は以下のようになりました。
テーブルの寸法 | 420x600mm |
テーブルの高さ | 300mm |
足にしている材は3面は板材にして、後ろだけSPFにしました。
4面を板材にして箱にしてしまうと、使用後に刃をしまえなくなると考えたからです。
これなら使用後に刃をしまえます。
丸ノコをテーブルソー化すると、丸ノコが箱の中にあるので、使う時は箱を持ち上げて、スイッチを、、、という事では作業効率が悪いし、とても危険です。
だから、スイッチが必要になるんですが、僕は丸ノコを使ったあとは、必ずコンセントを抜くようにしているので、、、
丸ノコにつなぐコンセントはスイッチと一緒に外に出しました。
わざわざ自作するなら、コンセントは本当は中にしまうモノかもしれません。
気持ちの問題です。
僕は丸ノコを使い終わったらコンセントは必ず抜きたいんです。
太いドリルで穴を開けて、パコッと埋め込みます。
L時の金具を使い、丸ノコ固定はこんな風に固定しました。
一ヶ所だけ本体にネジが打てる穴がありました。
これは、丸ノコに取り付けるガイドを固定する蝶ネジです。
ガイドは一回だけ使った事があるんですが全然まっすぐ切れなくて、すぐに丸ノコ定規を作りました。
もう、2度とガイドなんて使わないと思うので蝶ネジを外してネジをうちます。
L時の金具でちゃんと固定できていたのですが、一か所でもネジがうてると安心できますね。
固定できたら、刃の高さを調整するネジを完全にゆるめ丸ノコを起動しゆっくりと刃を下ろします。
これが、できるかどうか半信半疑だったんですが、ちゃんとできました。
ひっくり返せば完成です。
作ろうと思うと、とりあえず形にしたくなる性分なモノで、スライドレールを作る事を全然考えていませんでした。
というわけで、余った端材にネジをうって、差し金を当てて、うん。大体90度だろう。
ギュイーン!!!スパッ!と切れば横引き用のスライドレールは出来上がりです。
テーブルソーを自作して思った事
それでは、僕が作ってみたテーブルソーの悪いところをあげます。
- 刃の高さが低い
- 刃が常に出てるから危ない
- キックバックが怖い
① 刃の高さが低い
今回使った丸ノコはRYOBIのモノで安物ですが、ちゃんとした丸ノコです。
ですが、テーブルソー化する丸ノコにしては小さすぎました、刃の径は145mmです。
テーブルソー化すると台から3センチしか刃がでません。
これは、ちょっと考えれば分かる事だったんですが誤算でした。
あちゃー。
これだと、ほとんどの材料は一回で切れません。
丸ノコを手持ちで使った方が早いです。
② 刃が常に出てるから 危ない
当たり前なんですが、ただの丸ノコよりも危険なマシーンになります。
安全カバーをむいて、刃をむきだしにして使っているのでアブナイ!
実用性があれば、細心の注意を払い我慢して使うんですが、ちょっとこれはなぁ、、、
③ キックバックが怖い
一番はこれです。キックバック!
丸ノコの刃が材料を弾いて、切り終わった材料が自分に向かって飛んでくる現象の事です。
ただ、運が悪かっただけなのかもしれませんが、僕は一回目の試し切りでキックバックが起こりました。
ビビりました。
切っていた材料は飛んできませんでしたが、刃の高さを調整するネジが丸ノコの力に負けて
丸ノコの刃が「ガクン!」と下に下がりました。
色々調べて、今は原因が分かったので、その後はキックバックは起こってませんが、ちょっと怖いですね、、、
材料を横引きするだけならテーブルソーは必要無いのでは?

横引き

縦引き
角材を切る場合を例にあげますが、テーブルソーは材料を横引きするだけなら、おそらく必要ありません。
これなら、丸ノコでものこぎりでも切れます。
材料を縦引きするには必要かもしれません、この方向に正確にカットするのはテーブルソーじゃないと難しいでしょう。
まとめ
丸ノコを使ってテーブルソーを自作する時は、刃の大きいもので作らないとあんまり意味がありません。
でも、わざわざ190mmの丸ノコを買ってテーブルソーにするのも違う気がします。
そこまでするくらいなら、製品のテーブルソー買った方がマシだと思います。
ですが、今回の事でやはり印象に残ったのはキックバックの恐ろしさです。
キックバックは製品のテーブルソーであっても使い方を誤れば起こる現象です。
DIYで使うなら製品のテーブルソーではなく、バンドソーを買った方が良いと思います。
僕は家具の修理工房でバイトしていた事がありますが、バンドソーは電動丸ノコを扱うよりも比較的安全な工具だと感じました。
それに原理的に考えて、バンドソーならキックバックは起こりません。
テーブルソーを作るくらいなら製品を買った方が良い
というわけで、この自作テーブルソーは現在使っていません。
「テーブルソーを作るくらいなら製品を買った方が良い」というのが僕が出した結論です。
これから、テーブルソーを自作をしようと考えている人はじっくり考えた上でやった方が良いと思いますよ。
ノコギリや丸ノコの使い方を覚えれば必要ないかもしれない
テーブルソーを作ってみようと考える人には不要かもしれませんが、以下の記事はのこぎりの使い方と丸ノコ使い方についてです。
ちゃんとした道具の使い方を覚えれば「あれ?よく考えたらテーブルソーなんていらないじゃん」ってなるかもしれません。

