そもそも「マインドフルネスって何?」という人のために初心者目線で解説します。

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今回はマインドフルネスって名前は知ってるけど「そもそも、マインドフルネスって何だろう?亅という、疑問について解説します。

僕は2020年半ばくらいから、マインドフルネスに取り組んでいます。

マインドフルネスを意識するようになって、だいたい1年半くらいです。

初心者に毛が生えた程度の知識と経験しかありませんが、初心者目線でマインドフルネスについて話せると思います。

専門家ではないので、マインドフルネスや瞑想について書かれた本を何冊か読んでこの記事を書いています。

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はじめに

本題に入る前に僕の話を少しさせてください。

そもそも、僕が「何でマインドフルネスに興味を持ったのか?」です。

私事ですが、2020年7月頃に体調を崩してしまいました。

ふだん、あまり病院に行きません。

でも、その日は急に胸が苦しくなって病院に行きました。

病院でイロイロ検査してもらいましたが、異常は見つかりませんでした。

3ヶ月ほど病院に通いましたが、身体は健康そのものだということが分かりました。

いわゆる、自律神経失調症というヤツだと思います。

症状はあるが、原因はよく分からないというヤツです。

このことがきっかけで、自分の意思とは関係なく起こる心身の不調に興味を持つようになりました。

それで、イロイロ調べていたらマインドフルネスに辿り着いたわけです。

当時のことを書くと長くなるので、この記事ではこのくらいにしておきます。

マインドフルネスと瞑想

まず、誤解されがちなのが「マインドフルネスとは瞑想のことではない」ということです。

まるで、同じかのように書いてあるネット記事を多く見かけます。

それに「マインドフルネス瞑想」なんてのもあります。

それが、間違ってると言うつもりはありません。

多分、そういう名前の瞑想方法なんだと思いますが、マインドフルネスについて説明するにはややこしいです。

 

マインドフルネスとは、そこにいるということです。

ほかのことに気をとられたり、上の空で考え込んだりせず、「今この瞬間」に目の前で起こっていることをそのまま体験することです。

中略

何も神秘的なことはありません。

瞑想とは、ただマインドフルネスを実践するために最適なコンディションをつくりだすテクニックにすぎません。

アンディ・プディコム. 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

有名なマインドフルネス入門書から引用です。

瞑想とは、ただマインドフルネスを実践するために最適なコンディションをつくりだすテクニックにすぎない。

つまり「マインドフルネス」のトレーニングの1つが「瞑想」だということ。

トレーニング方法はイロイロあるが、1番メジャーな方法が瞑想だというだけです。

マインドフルネスってなに?

マインドフルネスと瞑想の関係が分かりましたが「では、マインドフルネスってなに?」という疑問が残ります。

シンプルに言うと、先に引用した通り「今この瞬間」に目の前で起こっていることをそのまま体験すること、なんですが……。

こう言われて納得する人はいませんよね?

マインドフルネスのABC

マインドフルネスについてはメンタリストDaiGo著 自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネスで紹介されている「マインドフルネスのABC」が分かりやすいです。

  • A=アウェアネス(Awareness)

  • B=ビーイング(Being)

  • C=クラリティ(Clarity)

A=アウェアネス(Awareness)

「自分が何をしているのか」に気づくということです。私たちはふだん、なんとなく行動していることがあります。たとえば、ご飯を食べながらテレビを見たりしている場合、ご飯を食べるということに対して、マインドフルネスとは逆のブラインドネスになっています。

メンタリストDaiGo. 自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

アウェアネスは「気付き」のことです。

たとえば、TVを見ながら食事をしていると「食べる」ということに意識を集中していません。

実感として、分かりませんか?

食事中に、食べることだけに集中しますか?

しませんよ、フツー。

ほとんどの人が何かやりながら食べてませんか?

 

例えば、食べることだけに意識を集中できているのは、松重豊さんが演じる、孤独のグルメの井之頭 五郎くらいじゃないですか?

五郎が「腹が減った……」ときに店を探すとき。

五郎がご飯を食べているときは超マインドフルです。

 

マインドフルネスとは逆のブラインドネスにおちいると、美味しいモノを食べても、喜びを感じられない。

どのくらい食べているかも分からなくなるので食べ過ぎにもなります。

B=ビーイング(Being)

ご飯を食べている、テレビを見ているなど、自分がしていることに気づきはするけれども、やっていることがいいことなのか悪いことなのかといった価値判断や評価をせず、ただただそういう行為をしている自分がそこに存在している、と客観的にとらえることです。

メンタリストDaiGo. 自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

B=ビーイングは池井戸潤著半沢直樹2(オレたち花のバブル組)で、近藤という登場人物がこれに近いことをやってました。

ドラマでは滝藤賢一さんが演じていた役です。

ドラマにはこういう描写は無かったと思います。

 

有名なドラマですから、知ってる人が多いと思うんですが、知らない人の為に説明しておくと。

近藤は主人公、半沢の友人で上司からのパワハラが原因でうつ病を患います。

休職していましたが、のちに復帰します。

しかし、まあ、うまくいかないんです。

不器用な性格もあるし、休職のブランクもある。

出向先のタミヤ電機でうまく行かず悩み、自宅に帰宅するシーンです。

ため息ばかりだな、オレは。

ふとそんな事を思い、面白くもないのに、短い笑いを洩らす。

笑えているうちは大丈夫か。

今度はそんなふうに考えて、また笑う。

自作自演の悲喜劇の主人公。近藤劇場はまだまだ続くってわけだ。やれやれ――。

客観的に自分を眺めてみるのは、ここ何年かで近藤が学んだ、感情コントロールの方法のひとつである。

三人称で考える。

一人称では考えない。

主人公ではなく、その主人公を動かしている作家や脚本家の立場でものを考えるのだ。

小説はあまり読んだことはないけれど、自分にだってできるはずだと近藤は言い聞かせた。誰もが人生という劇場の舞台を踏んでいるのだから。

池井戸潤 半沢直樹2 オレたち花のバブル組(p36)

B=ビーイング(Being)は、ただそういう行為をしている自分がそこに存在している、と据えることですから、近藤がやっている、主人公(自分)を動かしている作家や脚本家の立場で自分を考える、観るという思考方法はB=ビーイングと言えます。

C=クラリティ(Clarity)

物事をあるがままに、明確にとらえるということです。

たとえば、いま自分はなんとなく不安だと考えるのではなく、何が不安なんだろうかと問いかけて、「自分はこうなるのが不安なのだ」と明確にとらえるということです。

メンタリストDaiGo. 自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

考えるな感じろの逆で「こう感じているが、なぜだ?」です。

感情的にならないこと、とも言える。

冷静になってよく考えてみる、ということです。

C=クラリティ(Clarity)を深掘りすると、自己観察→瞑想の話になるので、この記事ではこのくらいで。

MAASの15の質問

まだ、よく分からないという人のためにもう1つ……。

マインドフルネスが誰でも感覚的に理解できる「15の質問」があります。

MAAS(MindfulAttentionAwarenessScale)という自分のマインドフルネスレベルを診断できるセルフチェックです。

次の質問を見れば「ああ、こういう感じね」というイメージができるはずです。

鈴木祐著 最高の体調 (ACTIVE HEALTH)で紹介していました。

  1. その時の感情に後から気づくことがある
  2. 不注意や考え事が原因でモノを壊したりこぼしたりする
  3. 今起きていることに集中することが難しいと感じる
  4. 歩いて目的地に向かう際、道中の体験に注意を払わずにさっさと向かう
  5. 身体的な緊張や不快感が明確になるまで、なかなかそれに気づかないことがある
  6. 初めて聞く人の名前を忘れがちである
  7. 自分のしていることをあまり意識しないまま、自動的に何かをしているような気がする
  8. 十分な注意を払わずに、急いで行動してしまう
  9. 達成したい目標のことばかりを意識してしまい、今していることに意識が向かなくなる
  10. 自分のしていることを意識しないまま、機械的に仕事や課題を行っている気がする
  11. 人の話を聞きながら、気づいたら何か他のことをしていることがある
  12. 無意識のうちにどこかに向かっていて、あとから考えるとどうやってそこにたどり着いたか思い出せないことがある
  13. 気がつくと将来や過去のことで頭がいっぱいになっている
  14. 気がつくと注意を払わずに物事に取り組んでいることがある
  15. 無意識のうちに間食をしていることがある

 

■ 6段階評価

1: ほとんど常にある

2: とても頻繁にある

3: やや頻繁にある

4: あまりない

5: めったにない

6: ほとんど全くない

※ 鈴木祐 最高の体調 (ACTIVE HEALTH)から参照

ちょっと、拍子抜けしませんか?

マインドフルネスって、何か「特別な精神モード」みたいな感じがしますが、そうではない。

この質問を見る限り、マインドフルネスは心を無にするだとか、あまり関係ありません。

つまり、瞑想とは関係が無いですね。

もちろん、宗教的でも無いですね。

つまり、スピリチュアルなヤツでは無い。

 

ちなみに、上記の15の質問は、1: ほとんど常にあるを1点、6: ほとんど全くないが6点で、すべての質問に答えて合計した平均点を出すと自分のマインドフルネスレベルが分かります。

最高の体調 によると瞑想の上級者は、レベル3(4.38ポイント前後)あたりの数字に落ち着くケースが多いそうです。

  1. 3.84ポイント前後=平均的なマインドフルネス度

  2. 3.95ポイント前後=平均より上のマインドフルネス度

  3. 4.38ポイント前後=平均よりかなり上のマインドフルネス度。

まとめ

というわけで「そもそも、マインドフルネスって何だろう?亅というテーマから出発してこの記事のまとめです。

「マインドフルネスのABC」や「MAASの15の質問」から分かるようにマインドフルネスは特別なことじゃありません。

笑っちゃうくらいフツーのことです。

これが、大事なことだと思えたことが僕にとっての最初の気付きでした。

それでは「具体的にマインドフルネスのために何をすれば良いのか?」

それは、書き始めると長くなるので別の機会に。

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