余った端材で、木製の鍋敷きを自作しました。左が最近作ったもので大きさは180x180mmです。
カンタンに十字(相欠き継ぎ)に組んだだけですが、いい感じだと思います。
スキレットに最適です。
実はこれに似たような鍋敷きを見かけたことがあって、真似しただけですが。
最近、丸のこを新しく買い換えたので試し切りを兼ねて作って見ました。
使用する木材は何でも良いと思いますが、僕が使用した材料はワンバイフォーの端材です。
短い端材をカットするのは中々むずかしいので、工夫したポイントなんかも紹介します。
この記事の動画版です。
一連の作業の様子を紹介しています。
余った端材でDIY|木製のオリジナル鍋敷きの作り方
僕が使用した材料はワンバイフォーの端材です。
上の図は材料加工の参考になれば。
赤矢印はのこぎりか丸ノコでカットします。
青矢印部分は溝の加工をする部分です。
端材の長さは400mm程だったと思います。
ちょっと、幅が分厚すぎるなと思ったので、僕は幅89mmを60mmに縦引きしました。
※丸ノコを使った角材の縦引き方法については別の記事を書こうと思っています。
青矢印の部分なんですがこのように加工する部分です。
丸のこで、何回も切っただけ。
この後、側面をノミで叩いて落とし、2本の角材を接合します。
これは「相欠き継ぎ」というテクニックです。
今回は丸ノコで加工しましたが、のこぎりでも十分できます。
僕が初めて相欠き継ぎをやった時はのこぎりでやりました。
材料のカットと溝加工のコツ
けがき
カット前にけがきをします。
言葉が正しいか分かりませんが、角材の半分を削り取る加工を溝加工と呼ぶことにします。
カットして切り落とす部分はX線で、溝加工をする部分は//線で斜線を引いてます。
溝加工をする
カットしてから溝加工するか、溝加工してからカットするか悩んだんですが、材料が短くなると固定が難しくなるかな?と思ったので、材料が長い状態で溝加工してからカットすることにしました。
短い端材を丸ノコでカットする際に問題になるのが材料の固定です。
一から材料を買って作る場合はあまり問題にならないんですが、短い端材を切る場合は固定が難しくて、いつも悩みます。
材料が短すぎてクランプで固定できないからです。
そこで、今回は材料に両面テープを貼って作業台に直に貼り付けて固定しました。
溝加工のやり方については動画を見てもらった方が分かりやすいと思うので、動画をご覧ください。(動画0:56)
ノミと木槌を使って削る
丸ノコを何回か通して、溝を切ったら側面からノミと木槌を使って叩いて落とします。
角材を作業台に木ねじで固定して、スプリングクランプで挟んでこのように固定しました。
あとはノミを当てがって木槌でコンコン叩くだけです。
こんな感じで削れればOKです。
あとで、木工ヤスリで微調整します。
端材をカットする
順番が前後するようですが、僕は一本の端材を溝加工してから材料をカットしました。
材料の固定はまた両面テープを使っても良いんですが、作業台の天板を切ってしまうのが難点です。というわけで工夫しました。
文章では全く説明できないので動画をご覧ください。丸ノコ進行方向側に角材を木ねじで固定しているのがポイント。
端材をがっちり固定できます、両面テープも良いと思っているんですが、この方法もアリだなと思います。
2本の木材を相欠き継ぎに組む
溝の幅と深さを調整をする
丸のこで作った溝をノミで叩いて落としたら、木工ヤスリとノミで幅と深さの調整をします。
相欠き継ぎは久しぶりにやったので、少し苦戦しました。
まずは幅がちゃんと入るかをチェックします。幅がちゃんと入らないと全く組めないので、まずは幅から調整します。
図では60〜61mmにしてますがあくまで大雑把な目安です、とりあえず言えることは60mmぴったりでは入りません。
あと、ちゃんと垂直に削れているかをチェックします。
よくある失敗が上図のようにナナメに削れてしまうこと。
かなり、削っているのに入らないなぁ?と思っていたら、垂直に削れていなかっただけというケースは相欠き継ぎの、あるあるです。
木工ヤスリも彫刻刀も押すと削れるので、材料が動かないようにこのように工夫しました。
角材を木ねじで固定しているだけです。

切り込み深さが足りない場合
幅がちゃんと入るようなら深さの調整です、切り込み深さが足りない場合は十字に組んだ時に高さが揃いません。
目で見て、どこが当たっているかひたすら観察、削る、を繰り返します。
これも、垂直に削れていないから入らなかっだけのケースがよくあります。
修行だと思って木工ヤスリや彫刻刀・鑿(のみ)で削って調整しましょう。
「相欠き継ぎ」の理想は木槌でコンコン叩いて入るくらいか、クランプでギューっと挟んで入るくらいが、ベスト。
もう少しで入りそうだなと思ったら、試しにあて木をして木槌で叩いてみましょう、意外と入るかもしれません、ダメなら、木工ヤスリで調整です。
調整ができたら、木工ボンドを塗って接着します。
逆に削りすぎちゃった場合の対応はカンタンで組む前にボンドを多めに塗って、組み、平らな板の上に組んだモノを置いて、重しして、放置すればOKです。
ガバガバになってしまったらすき間にボンドを多めに塗って強引に固めます、はみ出たボンドは濡れ雑巾で拭き取りましょう。
削りすぎてもボンドで何とかなるから大丈夫です。
塗装をする
塗装をするかしないかはお好みですが、木肌が残るワックスやオイル塗料が向いていると思います。
ペンキやウレタンは熱に弱いので、鍋敷きの塗装には向いてないと思います。
僕はワトコオイルで塗装しました。
オイルを塗る前にサンドペーパーでヤスリがけをします。
番手は120番を使いました、いつもなら120→240→400と番手を上げていくんですけど、そこまでツルツルにする必要ないかな?と思ったので120番で表面を削って、角を落として終わりです。
普段使いしているうちに傷が入ったり焦げたりしていくでしょうからね。
ツルツルにしたい場合は番手を240→400に上げて削りましょう。
筆を使ってオイルを塗ります。
オイル塗装(オイルフィニッシュ)は塗って、放置して、拭き取るだけです。
特別なテクニックがいらないのでおすすめです。
使ったオイルはワトコオイルのナチュラルです。
ナチュラルという名前なんですが、材料そのモノの色よりも少しだけ黄色っぽく仕上がります。
数ヶ月〜1年くらい経つと、さらに黄色から薄い茶色に少しづつ変化していきます、不思議です。
面白いので気に入って使っています。
まとめ
というわけで、木製の鍋敷きを自作したときの様子を紹介しました。
今回は十にしましたが、この工作のポイントは相欠き継ぎに組むというだけなんで、アイデア次第でデザインは色々考えられますね。
田、日、目、口、とか他にもありそうです。
というわけで、井の字型も作ってみました。真ん中がくぼむので土鍋に良いです。
十はスキレットに良いんですが、土鍋だと少しガタつくんですよね。