
折りたたみ傘のグリップを自作しました。
グリップ部分をかなり長めにしてあり、グリップはネジになっていて取り外すこともできます。

↑の写真が何もしていない、買ったままの折りたたみ傘です。
この傘を買った理由は、まず安いことと、折りたたんだ時に小さいこと、傘を広げたときに、まあまあ大きいのが良いと思っているのですが、持ち手のグリップ部分が小さくて短いのが気になっていました。
これに限らず、折りたたみ傘は持ち手のグリップ部分が小さくて短いと思います。
今回のDIYをやろうと思ったきっかけは、何気なく、傘のグリップを触っていたら実はネジになっていて、グリップを外せることに気づいたからです。
「外せるなら……、もっと良いのに交換できるよな?」そう考えました。
ところが、市販品でいい感じのがありません。
「だったら作ろう!」と考えました。
というわけで、これから作ろうと考えている人の為に、必要な道具、必要な材料、苦労したポイントなどをシェアしたいと思います。
グリップ交換ができる傘なのか?をチェックする
まず、そもそも、「グリップが交換可能な傘なのか?」チェックしましょう。

僕の持っていた、折りたたみ傘はグリップを外すとネジになっていて、外すことができるようになっていました。
「もしかして?」と思って、もう1本折りたたみ傘を持っていたので、見てみたんですが、そちらはネジになっておらず、外せませんでした。
というわけで、「すべての傘のグリップが交換できるわけではない」ようです。
グリップのネジ部分を測る
次に、傘のグリップのネジに合うナットを探したいのでネジを測ります。
ネジを測るには以下の2つの工具が必要です。
- ノギス
- ピッチゲージ
余談ですが、傘の交換用グリップはネットで調べると色々あります。
この記事は「傘のグリップを自作しよう!」という内容なのですが、市販品を買うのも1つの手だと思います、僕も最初は市販品を探しました。
市販品はネットで調べると色々出てくるんですが、僕の家の近所のホームセンターでは全く売ってませんでした。
というわけで、傘のグリップを買うなら、ネットで買うことになると思うので、ネジを測る作業は必要です。
ノギス

デジタルノギス ノギス
↑がノギスです。
ノギスがあれば、ネジの太さ、ネジの長さ、ネジ穴の深さも測ることができます。
ちなみに、上の写真の、↑がデジタル、↓アナログのノギスです。
僕は、両方持ってますが、ほぼデジタルノギスしか使ってません。
まだ、ノギスを持っていないという人は「デジタルノギス」を買うことをオススメします。
デジタルをオススメする理由は、アナログのノギスは測った結果の見方を知らないと使えないからです。
見方は慣れれば決して難しくは無いのですが、少しややこしいです。
その点、デジタルはパッと測定結果が画面に出るのが楽です。
ピッチゲージ

↑がピッチゲージです、その名のとおり、ピッチを測る工具です。

ピッチとは、ネジのギザギザの山の頂点と頂点までの長さ、もしくは谷と谷までの長さです。
ピッチゲージの使い方は簡単で、ネジ山にピッチゲージの刃を当てて、ピッタリ合うかを確認します。
例えば、↑の写真のピッチゲージは1.75のギザギザなので、測っているネジがこれにピッタリ合えば、そのネジのピッチが1.75である……、というような使い方をします。
面倒くさい?そうですよね?面倒くさいんです。
上の写真のピッチゲージは、「ミリネジ」と「インチネジ」に対応した物で、52枚のピッチゲージのセットです。この52枚の中から合うものを探しますが、ピッチゲージのすべてを当ててチェックするのは大変です。
なので、大体「このあたりだろう」という、あたりをつけてからピッチゲージを使います。
やり方はのちほど。
ノギスとピッチゲージを使ったネジの測り方
それでは、ネジを測ります。
作業の流れは以下のような感じです。
- ネジの太さをノギスで測る
- おそらく、ミリネジなので測った結果を四捨五入し、頭にMをつけて「M〇〇 ピッチ」で検索する
- 検索結果を参考にピッチのあたりをつけ、ピッチゲージを当てる
ネジの太さを測る

まずノギスでネジの太さを測ります。
測る場所は、↑の図の通り、ネジ山の一番高い部分です。
僕のやり方なのですが、だいたいのネジはミリネジと呼ばれるネジが使われています、M4とか、M6とか呼ばれるネジです。
例えば、M6の場合は太さが6mm、M4の場合は太さ4mmのネジです、簡単ですね。
それで、実際に測った結果が「9.8mm」だったとします、この時点で「おそらくこのネジはM10だろう」とあたりをつけます。
M10の場合は太さが10mmの規格なのですが、ジャスト10mmではありません、この辺がややこしいのですが、誤差(0.1~0.3mm)があるからです。
余談ですが、ネジにはミリネジの他にインチネジという規格もあるので、測った結果を四捨五入してもキリのいい数字にならないこともあるかもしれません、その時はインチネジかもしれません。
ネジのピッチを測る
次に「m10 ピッチ」で検索して、ネジピッチの早見表という、リストを作ってくれているサイトが必ずあるので、それを参考にピッチのあたりをつけます。
それで、調べてみると……、分かるんですが、M10のピッチは並目なら「1.5」、細目だと「1.25」の2択だということが分かります。
もし、ネジがM10で合ってるなら、1.5のピッチゲージか、1.25のピッチゲージがピタッと合うはずです。
- ネジの太さを測る
- ネジの太さからピッチを推測する
これで、ピッチゲージの作業が52分の1から、2分の1になりましたね。
ちなみに、僕の折りたたみ傘のネジは「M14 ピッチ1.5」 でした。
グリップを自作する手順

というわけで、実際に折りたたみ傘のグリップを作ってみました。
材料と作業の流れを図解すると↑のような感じです。
材料
- M14ナット(ピッチ1.5)
- プラスチック丸パイプ(30mm径、2mm厚)
- 2液エポキシ接着剤
M14ナット(ピッチ1.5)は、僕の持っている折りたたみ傘のネジの太さで、傘によって違うはずなので、各々計測して合うサイズを買ってください。
ちなみに、M14ナット(ピッチ1.5)は、僕の近所のホームセンターではどこも置いてなかったので、ネットで買いました。
傘のグリップは、硬質ABS(プラスチック)の丸パイプ(外径30mm/厚さ2mm)を使って作りました。
丸パイプをカットする
丸パイプを傘のグリップとしてちょうどいい長さに切ります。
僕は、グリップの長さを200mmにしました。
かなり長いと思いますが、せっかく延長するなら、折りたたみ傘を普通の傘みたいに使えれば良いなと思ったので、この長さにしました。
ナットをはめ込む→エポキシ接着剤で固定する
パイプの内側にM14ナットを入れて、エポキシでガチガチに固定します。

2液エポキシのA材とB材を、ヘラでよく混ぜてナットとパイプを固定します。
よく混ぜたエポキシ接着剤をナットに塗って、パイプの内側にも、塗ってすき間を埋めます。
すき間が2.6mmもあるので、1度では埋まりません。
乾燥→塗るを繰り返してすき間を埋めます。

ナットが下になるように、エポキシが固まるまでパイプを立てて固定します。
パイプは自分でカットした断面ではなく、買ったときのきれいな面を使えばちゃんと立ちます。
接地面はマスキングテープを貼って、机にエポキシが付かないようにしてあります。
エポキシが固まったら(乾燥24時間)、マスキングにはくっつかずペリっと剥がれます。
仮にマスキングテープにくっついたとしても、紙やすりで削れば問題ありません。

↑24時間、乾燥後です。
硬化後はガチガチに固まって動きません。
エポキシがはみ出た部分は、あとでやすりで削ればOKです。
まとめ

というわけで、完成したものが↑です。
グリップは200mmの超ロンググリップです、しかもまっすぐ。
こういうのは市販品ではありません。
もちろん、外すこともできるので折りたたみ傘と一緒にカバンにいれて持ち運ぶこともできます。
強度は大丈夫?
ところで、気になっている人がいるかと思うんですが、肝心の強度です。
パイプとナットは接着剤(エポキシ)で固めているだけです。
言わば、ナットがパイプの内側で接着剤の力で宙に浮いているだけで、非常に不安な作りなのですが、何度か使っていて、今のところ壊れずに使えています。
それでは、何か参考なれば最高です。




