外のタイルがグラグラするな、と思って気になって触っていたら、目地が砕けてしまっていて、土台からタイルが剥がれてしまいました。
気になる部分をめくっていたら、どんどん広がってしまい、結果的にかなりの範囲を剥がすことに……。
というわけで、屋外タイルの修理に挑戦しました。
実はこの作業、なかなか一筋縄ではいかず、なんと3度チャレンジすることになりました。
1回目はとりあえず、タイルはくっついたんですが、部分的な修正が必要でした。
2回目は1回目の修正です、この作業はそれなりにうまくいったと思っていたんですが、結果的に3回目の作業が必要になってしまいました。
これからタイル修理に挑戦しようと考えている方のために、必要な道具や僕が実際に使ったもの、作業中に苦労したポイントなどをシェアしたいと思います。
タイル修理に使った道具
今回使ったのは、どれもホームセンターやネットで手に入る道具ばかりです。
- 接着目地埋め兼用セメント
- プラスチックヘラ(プラヘラ)
- スポンジ(目地拭き取り用)
- 使い捨て手袋
- バケツ or 空き容器
- マスカー or ビニール袋
タイルの接着と目地埋めが両方できるセメント
セメントは速乾性タイル接着一発目地(灰色・500g)を使いました。
水と混ぜるだけで使えて、乾燥も約1時間と早いです。
これ以外の選択肢としては、水を使わない接着剤タイプもあるんですが、あまりオススメしません。
理由は後で述べます。
プラスチックヘラ(プラヘラ)
セメントを混ぜる、塗る、目地をしごいて埋める、余分なセメントを削ぐのに使います。
スポンジ(目地拭き取り用)
主に目地埋めするときに使います。
セメントは乾いて固まるまえは水で溶けるので、水を含ませて、タイル表面に付いたセメントを拭き取るのに使います。
使い捨て手袋
セメントが手につくと厄介なので、手袋をして作業した方が無難です。
バケツ or 空き容器
セメントを水と混ぜるための容器です。
不要になったプラ容器などでOK。
マスカー or ビニール袋
作業後の修理箇所の養生用に使います。
天候が心配なときや、乾くまで保護したいときに使います。
作業時の注意点・コツ
実際にやってみて感じた注意点やコツをまとめておきます。
セメントは「接着と目地埋め兼用」が便利
タイル修理は、「タイルをくっつける接着剤」と「すき間を埋める目地材」が必要になるわけですが、いろいろ試した結果、接着と目地埋めが一体型になったセメントが一番良かったです。
僕が使ったのは、「速乾性タイル接着一発目地(灰色)」という商品。
粉に水を加えるだけで使えて、約1時間で乾きます。
接着剤系はオススメしない
ちなみに1回目・2回目の作業の時は、セメントではなく、「接着剤系」のものをいくつか試しました。
水で溶いて使うのではなく、チューブから直接出して使えます。
「粉を水で溶くのは面倒だし、接着剤で済むならそれでいいのでは?」と思ったんですが、これが裏目に。
というのは、接着剤タイプは、乾いてもカチカチにはなりません。
商品によって程度はありますが、ゴムのような弾力がある状態で固まるんですね。
一時的にはくっつくものの、人が上を通る屋外タイルなので、今回のようなケースには向いていなかったようです。
半年後には一部が剥がれてしまいました。
この手の接着剤は、ちょっとした補修向きで、今回のようなガッツリと貼り直す場合はセメントを使った方が良いということが分かりました。
余談ですが。
写真の接着剤は「金属用じゃないか?」と突っ込まれそうなので答えておくと。
同シリーズの接着剤は石材用、外壁用もあるんですが、外箱の表記を見ると成分は同じものです。
金属用の「使用できるもの」の欄にも、コンクリート、モルタル、タイル、と書いてあります。
僕が修理しようとしていたタイルと色が合ってたので、この時は金属用を使いました。
セメントは少量ずつ作る
やってみて、すぐに思ったのですが、セメントは一度に多く作ると固まってしまって使い切れません。
セメントは少量ずつ作って作業するのが無難です、
僕は、2~3枚ずつ作業できるくらいの量が丁度いいと思いましたが、これは人によるかもしれません。
量は、実際にやってみて調整してください。
タイルの裏や土台はキレイに
接着面に土や砕けた目地のカスなどがあると、うまく接着しません。
手で払うだけでもOKなので、必ず掃除してから作業しましょう。
目地材は乾く前に拭き取る
セメントは乾くまえに、濡らしたスポンジで拭き取ってください。
塗って、ヘラでしごいてならし、水で湿したスポンジで拭いて、を繰り返します。
やってることは単純ですが、割と忙しいです。
作業日は晴れた日を選ぶ
セメントは水を使うので、作業は必ず晴れた日にやりましょう。
左官屋さんは、雨が降る日は仕事が休みだという話を聞いたことがあります。
雨が心配なら、違う日にやりましょう。
乾燥時間は余裕を持って、作業後は養生をする
僕が使った、「速乾性タイル接着一発目地」の乾燥時間は1時間なのですが、乾燥時間は余裕を持ったほうが無難でしょう。
セメントを塗って、タイルを貼り20~30分ほどで、全然動かなくなるんですが、念のためです。
僕は塗って、翌日の雨が心配だったので、作業した箇所をマスカーで養生して1日放置しました。
まとめ
修理前がこちら。
修理後がこちらです。
というわけで、屋外タイルの修理はやってることは意外とシンプルです。
道具も簡単に揃うので挑戦しやすいDIYだと思います。
以上、参考になれば。