DIYを本格的にやっていくと、電動ドライバーを1台、インパクトドライバーを1台、と、電動工具2台持ちを考えることがあるかもしれません。
というのも、1台はネジ締め専用、もう1台は穴あけ専用にしたい――と、作業を効率化したくなるからです。
ビットの交換を都度すればいいんですが、面倒です。
ですが、電動工具をもう1台買い足すとなると、「予算的にちょっと厳しい」という方もいると思います。
そんなときは、ラチェットドライバーが良いです。
僕自身、電動ドライバー1台とインパクトドライバー1台を持っていますが、それでもラチェットドライバーはよく使っています。
スピードではさすがに電動にはかないませんが、短いネジを数本締める程度なら、ラチェットドライバーで十分です。
ラチェットドライバーって何がいいの?
大まかに言うと、ラチェットドライバーの良いところは以下の3つです。
- 手で回すけれど、普通のドライバーより締めるのが圧倒的にラク
- ビットが交換式でインパクトドライバー用のビットがそのまま使える
- 使っていて気持ちいい
普通のドライバーより締めるのがラク
ラチェットドライバーは、「チャキチャキ」という軽快な音が特徴の手動ドライバーです。
ラチェット機構と呼ばれる仕組みで、ネジの締め方向(時計回り)・緩め方向(反時計回り)を切り替えて使います。
たとえばネジを締めたいときは、ラチェットを時計回りに設定します。
この状態でドライバーを回すと、ネジを締めるときはネジが締まりますが、グリップを逆方向(反時計回り)に戻すと「チャキチャキ」という音とともに先端が空回りします。
つまり、持ち手を握ったままで、手首を往復させるだけで、ネジをどんどん締められるというわけです。
普通のドライバーだと、手の持ち替えが必要で地味に時間がかかりますが、ラチェットドライバーなら、その手間がない分、スピーディーに作業できます。
先端のビットが交換できる

左から、スタビー、EXバー、プラスビット、ソケットアダプタ、六角ソケット
もう1つの特徴は、先端のビットが交換可能なことです。
上の画像は、左から、差替式 スタービードライバー、エクステンションバー、プラスビット、ソケットアダプタ、六角ソケットです。
インパクトドライバー用の六角軸ビットがそのまま使えるので、プラス、マイナス、六角など、ビットを付け替えれば、いろんなネジに対応できます。
僕が使っているのは、「差替式 スタービードライバー」というタイプです。
これは短いドライバーなのですが。
これに、100mmのエクステンションバーを取り付けることで、通常のドライバーの長さとしても使えます。
スタービーは取り回しが良く、狭い場所での作業に最適ですが、ネジが奥まった場所だとやや不向きで、そもそもネジが届かないとお手上げです。
そんなときにエクステンションバーをつければ、「二刀流」のような使い分けが可能になります。
僕が使っているラチェットドライバー
ラチェットドライバー 差替式 スタービー
僕が気に入って使っているのは、アネックス(ANEX)のスタービーラチェットドライバーです。
いくつか試してきましたが、今のところこれが(↑)一番しっくりきています。
前述の通り、スタービーにエクステンションバー(↑)を取り付けて使うのが、最近のお気に入りです。
仕事用と家用で1セットずつ持っているほどです。
極薄ラチェットドライバー
スタービードライバーも十分コンパクトで狭い場所に強いのですが、さらに狭い場所――
たとえばスタービーすら入らないような部分では、「ENGINEERのDR-27」を使っています。
このドライバー(↑)が最近、役立ったのは、100均で買ったアイアンレッグの組み立てのときでした。
セリアの商品なのですが、この部分です。
穴の位置と、下側のバー部分のスペースが40mmで、普通のドライバーではまっすぐにネジを締められません。
ようするに「斜めにネジを打て」ということなんでしょうけど。
斜めにネジを締めるのが、気になる人は「ENGINEERのDR-27」を使ってみてください。
まとめ
「電動工具2台目を買うほどでもないかな」と悩んでいる方はぜひ、ラチェットドライバーをどうぞ。
手動ドライバーも悪くありませんよ。
- 普通のドライバーより締めるのが圧倒的にラク
- コンパクトで狭い場所にも対応
- 六角軸ビット対応でカスタマイズ性も高い
作業内容や使い方に応じて、電動と手動をうまく使い分けることで、DIYがもっと快適になりますよ!
では、参考になれば。