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ワックスとオイルフィニッシュどっちが良い? 手軽さで選ぶならワックスが良いですよ

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DIYをしていて、仕上げに「ワックス」と「オイルフィニッシュ」のどちらを使うべきか、お悩みでしょうか?

両者とも良いところがあるんですが、僕は最近、ワックスをよく使うようになりました。

今までは、オイルフィニッシュを愛用していたんですが、作業のしやすさや乾燥時間を考えると、ワックスの方が圧倒的に手軽で便利なことに気付きました。

では、なぜワックスの方が良いのか?

その理由を詳しく解説していきます。

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ワックスとオイルフィニッシュの違い

両者とも、塗って拭き取るだけという方法が同じで、仕上がりもほぼ同じような感じなので、似ているように思えるワックスとオイルフィニッシュですが、ちゃんと比較すると違いがあります。

成分と仕上がりの違い

まず、両者は成分が違います。

ワックスは蜜蝋(みつろう)を主成分としています。

一方オイルフィニッシュは、その名の通り、亜麻仁油(あまにゆ)などが主成分です。

オイルフィニッシュは油なのでサラサラした液体で、ワックスは商品によって柔らかさは違いますが、固形です。

左がオイルフィニッシュ 右がワックス

左がオイルフィニッシュ 右がワックス

上の画像は、左がオイルフィニッシュで、右がワックスを塗った直後のモノです。

ワックスは固形なので、塗ると木の表面に「薄く乗る」ようなイメージです。

一方、オイルフィニッシュはというと、木を染色するようなイメージで材料に浸透し、木の表面に層を作りません。

どちらも木の質感を活かすナチュラルな仕上がりになることは共通しています。

両者の違いはワックスはややツヤ感がある柔らかい仕上がりになり、オイルフィニッシュはツヤが無いマットな風合いになる、という違いがあると言われていますが、実際はどうでしょう?

左から オイルフィニッシュ ワックス 未塗装

左から オイルフィニッシュ ワックス 未塗装

左から、オイルフィニッシュ、ワックス、未塗装のモノです。

オイルフィニッシュは「カンペハピオ ワトコオイル」、ワックスは「ターナー色彩 アンティークワックス」、色は両者ともホワイトを使いました。木は赤松集成材で、塗る前に180番のサンドペーパーで軽く削ってます。

塗りは1回で、塗って15分ほど放置してから拭いてます。

 

左から オイルフィニッシュ ワックス

左から オイルフィニッシュ ワックス

左から、オイルフィニッシュ、ワックスです。

その差は微々たるもの、というか無い?です。

スマホのカメラでは再現できませんでしたが、実際はわずかにワックスの方がしっとりとしたツヤがあり、オイルフィニッシュはマットな感じです。

どうでしょう?

ほぼ差が無いなら、簡単な方が良いじゃないか?という気がしませんか?


余談ですが。

オイルフィニッシュ、ワックス、未塗装の3つともほぼ差が無いので、塗らなくても良いんじゃない?と思った人もいるのでは無いでしょうか? 

3つのサンプルの撮影は塗った翌日にしたのですが、時間が経つと塗らないモノだけ赤茶色に変色していきます。

乾燥時間の違い

ワックスとオイルフィニッシュでは乾燥時間に大きな差があります。

オイルは塗って乾くまでに2~3日はかかります。

一方、ワックスは塗って拭き取って、数時間で使えます。

耐久性の違い|メンテナンスのしやすさ

ワックスとオイルフィニッシュに耐久性を求めてはいけない気がします。

これは、両者の良いところでもあり、面倒なところでもあります。

両者とも、定期的に塗り直してメンテナンスをすることが必要です。

じゃあ、どっちの方がメンテナンスがやりやすい?

個人的にはワックスの方がやりやすいと思います。理由は後で述べます。

ワックスとオイルフィニッシュ、どっちが手軽?

さあ、ワックスとオイルフィニッシュ、どちらがお手軽でしょう?

ここまで読んでもらえばお察しのとおり、ワックスなのですが、その理由を詳しく述べていきます。

ワックスの方が手軽な理由

塗るのが簡単!塗りムラが出にくい

まず、ワックスもオイルフィニッシュも塗って拭き取るだけという点は同じなのですが、ワックスの方が塗るのが簡単です。

オイルフィニッシュも塗るのは簡単なのですが、というか塗るだけならオイルの方が簡単です。

オイルフィニッシュで大変なのは拭き取りです。

オイルフィニッシュで塗装をしていて、ムラにならないように拭き取るのは、けっこう気を使います。

その点、ワックスはムラが出にくいので、コツが特にありません。

ワックスは乾燥に時間がかからない

前に述べた通り、ワックスは塗って拭き取って、数時間で使えるのに対して、オイルフィニッシュは塗って乾くまでに2~3日はかかります。

余談ですが、オイルフィニッシュは完全に乾燥するには1週間ほどかかるとも言われます。

実際にやってみると分かるんですが、触った感じは2日ほどで乾いているんですが、オイル特有のニオイが消えるのに1週間はかかります。

おそらく、ニオイが残っている間はちゃんと乾いていないのでしょう。

夏場と冬場でも乾燥時間に差があります、特に冬は時間がかかります。

その点、ワックスは速攻です。

塗る前の準備が面倒|養生の手間が少ない!

正直なところ、ワックスがオイルフィニッシュに比べてお手軽だと思う1番の理由はコレなのですが。

ワックスは塗装前の養生は簡単で問題ありません。

オイルフィニッシュは作業中、液だれや、オイルの飛び散りの心配があるので、作業前は新聞紙やマスカーなどで広い範囲を養生しないといけません。

ワックスの方がメンテナンスがお手軽だと、前に述べましたが、オイルフィニッシュの場合は作業前に周りを保護しないといけませんが、ワックスにはほぼ必要無いからです。

必要無いは言い過ぎかもですが、そのくらい簡単で良いということ。

例えば、DIYで作ったリビングのテーブルを塗り直すことがあったとして、オイルフィニッシュの場合はそのままリビングで作業することはできませんが、ワックスだったらそのままリビングで作業するのも余裕です。

まとめ

ワックスとオイルフィニッシュ、それぞれに良さがありますが、「手軽さ」という点ではワックスに軍配が上がります。

塗るのが簡単で、乾燥も早く、ニオイも少ない。

個人的には、塗装をするときの養生が簡単で良いという点がワックスを気に入っている理由です。


ここまで、書いておいて最後に「ワックスのデメリット」も少し述べておきましょう。

それは、大きい家具の塗装はとても大変です。

まあ、それはワックスもオイルフィニッシュもなんですが。

オイルフィニッシュはスポンジローラーを使えばあっという間に塗れます。

記事の中で、「オイルフィニッシュは拭くのが大変だ」と書いたんですが、大変と言っても時間をかけてちゃんと拭けばいいだけの話です。

ワックスの場合は塗るのも、拭くのも、どちらも手でやらないといけません。

ワックスは固形なので、広い範囲を塗るのが少々面倒です。

ワックスがお手軽であると言えるのは、塗るのと拭き取りに関しては、小さい家具や小物に限ると補足しておきます。

最後にこんな話をするのは、ワックスが良いという話をしたんですが、オイルフィニッシュも悪くは無いですよ、言っておきたかったからです。

僕の場合は、どちらを使うかはケースバイケースですね。

ざっくり、小物ならワックス、少し大きい物を塗る時はオイルフィニッシュにしています。

では、参考になれば。

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