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木でできた釘「木釘」|ポケットホールジグ以外の選択肢として有力

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今回は「木釘」の話をします。

ようするに、木でできた釘なんですが。

まずは、これにたどり着いた理由から述べさせてください。

 

きっかけは、ポケットホールジグを使うようになったことです。

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ポケットホールジグを使うようになって、今まで頭を悩ませていたことがほとんど解決しました。

ネジを斜めに締めるための穴をあけるツールなんですが、コレが画期的です。

ようは、ネジは使うけどネジが見えないようにするツールで、強度もあって、技術も不要です。

しかし、ポケットホールジグが使えないケースもあります。

例えば、材料が小さい、細い、薄い、などの理由で、ポケットホールを開けるスペースが無い場合です。

 

ポケットホールジグを使う人はネジを隠して使いたい人ですよね?

そもそも、ネジを使わなければいいんですが、ネジを使わない木工のテクニックは、手間がかかるか、熟練した技術が必要なことが多いです。

はっきり言って面倒くさいです。

でも、ポケットホールジグが使えない……、どうするか?

 

そこで、良いものを見つけました。

それが「木釘」です。

ポケットホールジグ以外の方法で、有力な方法だと思うので、紹介させてください。

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木釘の使い方

木釘の使い方は、金属の釘とほぼ同じです。

材料同士をクランプで固定します。

2~3mmのドリルか、下穴錐(したあなきり)で材料に貫通穴を開けます。

穴が開いたら木釘にボンドを塗り、木槌かゴムハンマーで叩き入れます。

木釘専用のドリルもあり、木釘の太さに合わせて作られているので便利です。

余談ですが、「木釘 極小A」の太さは3.5mmなのですが、これは頭の太さで、先端は1.8mmです。

「木釘 極小A」に使うドリルは、メーカーが推奨しているのは「木釘専用下穴錐 3.0mm」なのですが、かなりキツイです、打ち込む板の厚さによるのかもしれませんが、18mmの板にはキツキツで、もう少し入ってほしいくらいまでしか入りません。

試しに、「木釘専用下穴錐 5.0mm」を使ってみたんですが、余裕で入りますが、ガバガバではありません。

5.0mmでもいいかもですが、4.0mmでもいいかもしれません、参考になれば。

 

ドリルで穴をあけて木釘を叩き入れるまで完了したのが、上の図です。

木釘が飛びててますが、問題ありません。

 

ボンドが乾燥したら、飛び出た木釘をダボ切りノコで切ります。

写真の道具は自作のダボ切りノコです、のこ刃の片面のアサリをサンドペーパーで平らに削ったモノです。

市販品でしたら、以下のようなアサリが無いのこぎりを使います。

 

180~240番のペーパーで仕上げます。

木釘のメリット

作業はドリルで穴を開け、木槌で叩き入れるだけなので、ポケットホールジグを使うよりもずっと作業が早いです。

作業時間でいうと、木釘はポケットホールジグを使う場合の半分以下くらいで作業ができます。

 

叩き入れても抜けてしまうんじゃないか?と、心配になりますが、木釘は先細りのテーパー状の形をしていて、簡単には抜けないようになっています。

叩き入れる前に、木釘にボンドを塗っておけば抜けません。

 

木釘は、金属の釘と違って、打ち込んだ後に削ることができるので、表面を滑らかに整えれば、材料と一体化したような自然な仕上がりになります。

また、木製なので錆びる心配もありません。

隠し釘ではダメなの?

余談ですが。

木釘と似た用途で使われるものに「隠し釘」があります。

隠し釘は金属の釘で、釘を打ち込んだ後に、釘の頭を取ってしまい、打ち込み跡が目立たないようにする釘です。

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使い方は釘とほぼ同じです、釘を打ちます。

 

ピンク色の部分が釘の頭なんですが、金槌で横からの叩いて取ります。

どっちがいいかは、時と場合によります。

隠し釘は釘の頭を取ってしまい、打ち込み跡を目立たなくする釘ですが、目立たないとはいえ、少し分かります。

その点、木釘はやりようによっては、完全に木目に一体化させることもできるので

自然な仕上がりを目指すなら木釘の方が良いんじゃないかと思います。

まとめ

木釘は、金属の釘と違い、打ち込んだ後にペーパーがけや鉋がけができるので、表面を滑らかに整えれば、材料と一体化したような自然な仕上がりになります。

また、木製なので錆びる心配もありません。

ポケットホールジグはネジを見えないように固定でき、強度も確保しやすいため、使える場面では非常に便利なんですが、細い材料や狭いスペースではポケットホール穴を開ける余裕がなく、使用が難しい場合もあります。

そこで、木釘です。

ポケットホールジグ以外の方法で、有力な方法ではないでしょうか?

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