今回は電動丸ノコの「替え刃の交換方法」について解説します。
この記事では、以下のような人達に向けてのシェアです。
- 丸ノコの使い方は知っているけど、替え刃の交換をしたことがない。
- 丸ノコの刃はどのくらいで交換したほうがいい?
- 丸ノコの替え刃ってイロイロあるけど、どれを選んだらいい?
これらに当てはまる人に参考になるかなぁと、思います。
これは、僕の持論なんですが、切れない刃物で材料を切るのは危険です。
包丁やカッターナイフなど刃物全般に言えることで、丸ノコも同じです。
なんか、キレが悪いな?と思ったら交換時期です。
サクッと交換しましょう。
この記事の動画版です。
ざっくりとした内容が分かります。
丸ノコの刃の交換方法|替え刃の交換前に
丸ノコの刃の交換前に替え刃の選び方についてカンタンに解説します。
ホームセンターに行くとイロイロあって混乱すると思いますが、基本的な見方について紹介します。
替え刃の選び方
↑の画像を例に解説します。
- 外径(サイズ)
- 刃数(P)
- 中心穴径
- 刃厚
イロイロ書いてますが、重要なのは外径(サイズ)と、刃数、用途(木工用)です。
デカく表記されているから分かりやすいです。
- 木工用(用途)
- 165mm(外径・刃のサイズ)
- 52P(刃数)
中心穴径は20mmで統一されている規格なので気にしなくてOK。
手持ちの丸ノコの中心穴径が20mmじゃない場合は古い規格かもしれないので、丸ノコ自体の買い替えを考えた方が良いでしょう。
刃厚も特に気にしなくてOK。
刃厚は一般的な厚みは1.5〜1.6mm、硬い材料、分厚い材料を切る場合に影響がでるみたいですが、ホームセンターに売られている木材を切るぶんには気にしなくて大丈夫です。
替え刃のサイズ
丸ノコの刃の交換をするにあたって大事なのは、替え刃の外径(サイズ)です。
丸ノコのサイズにあった替え刃を選びましょう。
替え刃の外径=丸ノコのサイズ
一般的な丸のこのサイズは、147、165、190mmです。
充電式の丸ノコ場合はもっと小さいサイズもありますが、今回は外径147〜190mmの丸ノコの場合について解説していきます。
もし、丸ノコを新しく買い換えるならオススメのサイズは165mmです。
理由は使っている人が多いから。
使っている人が多いということは、困った時に情報を見つけやすいです。
それに替え刃の種類も多い。
替え刃も安く手に入りやすい。
僕も今使っている丸ノコは165mmです。
刃数の違い
外径147〜190mmの丸ノコの場合は刃数は50〜52Pが標準です。
安く手に入る、替え刃のラインナップも50〜52Pが多いです。
刃数が少ない替え刃(40Pくらい)
刃数が少ない替え刃は、切れるスピードが早くなり、サクサク切れますが、切った断面がやや荒くなります。
刃数が少ない替え刃は「縦引き用」というキャッチフレーズで売られていることが多いです 。
刃数目安40P(丸のこサイズ165mmの場合)
刃数が多い替え刃(60P以上)
それに、対して刃数が多い替え刃は切るときの摩擦が大きくなるので、切れるスピードは遅くなりますが、切った断面の仕上がりがキレイになるという特徴があります。
また、刃数が多ければ多いほど、切った断面の仕上がりが良くなります。
「じゃあ、刃数が多ければ多いほどいいじゃん!刃数が多いのにするよ!」ってなりそうですが、替え刃の刃数は上を見ると、72Pとか90Pという替え刃もあるんですが、刃数が多くなるほど値段も高額になります。
上を見だすとキリがない。
なので、52Pを標準に考えて、それ以上の刃が付いているかついていないか、あとは予算と相談してみてください。
刃数目安60P以上(丸のこサイズ165mmの場合)
替え刃の種類
丸ノコの替え刃はオプションがイロイロ付いてます。
よく見かけるのは以下のとおり。
- 低振動スリット
- ダブルスリット
- 無音、静音、制振
- 表面加工(フッ素樹脂)
などが、あります。
参考にしてもいいかもしれませんが、オプションはおまけみたいなモノ。
大事なのは外径と刃数です。
予算と相談してみてください。
おすすめの替え刃
以上の選び方をふまえてオススメの替え刃を紹介します。
SK11の「くろ」です。
切れ味が良いのに価格も手頃、使っている人がほんとうに多い定番の替え刃です。
ちなみに、僕は今これを使っています。
山真製鋸(YAMASHIN) の「神業」です。
「くろ」よりも少し良いのを、と思って買ってみました。
丸ノコの刃の交換方法・手順
交換時の注意点
丸ノコの替え刃の交換時の注意点について解説します。
基本的なことですが紹介します
コンセントから電源コードを抜く
丸ノコの刃を交換するときはコンセントから電源コードを抜きましょう。
バッテリータイプの丸ノコの場合はバッテリーを抜きましょう。
念のため、スロットルをカチカチ引いて再確認すると完璧です。
いやいや、交換時は刃を手で直接触れるので、慎重すぎるくらいがいいです。
ちゃんと電源コードを抜いたつもりで、じつは違う工具のだったら笑えません。
刃の回転方向
丸ノコの替え刃には正しい回転方向があるので、取り付ける際は注意してください。
刃の向きはこのような感じについていればOKです。
ノコ刄の外し方
ロックレバーを押してノコ刃を固定する
丸ノコのモーター下部分にあるロックレバーを押してノコ刃を固定します。
刃を手で回すとカチッとロックされるところがあるので、探してみてください。
六角レンチでボルトを緩める
六角レンチを使い、刃を固定しているボルトをゆるめ、外します。
ロックレバーを押しながら、六角レンチを手前から奥に引きます。
力任せにやるとネジがなめるので注意。
ボルトをゆるめ引き抜くとノコ刄を押さえている円盤状のパーツ(フランジ)があるので外します。
ノコ刄を本体から外す
安全カバーをスライドさせて、ノコ刃を本体から外します。
刃がほかに当たらないように注意。
刃を捨ててしまうなら、あまりを気を使わなくてOKです。
この作業はモーター側を下にして立たせてやるとラクです。
ノコ刄の取り付け
パッケージから替え刃を取り出し、刃を取り付けます。
刃先にプラ製のガードが付いてますが、まだ付けっぱなしにしておいてください。
刃、フランジ、ボルト、の順に取り付け、ボルトをしめます。

最後に刃先についたプラ製のガードをペリペリ剥がして作業完了です。
刃はいつ交換した方が良い?交換時期を知るサイン
- 切った面が目に見えて荒い、毛羽立つとき
- 切っている時の音が高い(気がする)
- 切るときにまっすぐ進みづらい(気がする)
- 進みが重い(気がする)
交換の基準は大体こんな感じだと思います。
僕の場合は「なんかキレが悪いなぁ」「悪い気がする」と思ったら交換するようにしています。
交換前と新品に交換したときのキレの違いを体で覚えるのが大事かなぁと思います。
感覚で分からないという人はマスキングテープとかに交換した日付をメモって丸ノコ本体に貼っておくとかどうでしょう?
まとめ
というわけで、今回は電動丸ノコの「替え刃の交換方法」について解説しました。
丸ノコの使い方は知っているけど、替え刃の交換をしたことがないという人、意外といませんか?
かくいう、かつての僕もその1人でビビってずっと切れないナマクラを使っていたんですけど、やってみると意外とカンタンで「もっと早く交換しておけば良かった」思ったモノ。
なんか、キレが悪いな?と思ったら刃の交換時期です。
ぜひ、挑戦してみてください。